Vol.151 ダンスも楽曲もハイクオリティ!『TT / TWICE』

公開日: : ANALYZE

TT / TWICE

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

片思いしている時期が一番楽しいって、僕は思わないんですが、どうですか?

知り合ってもいないのに、妄想して喜んだり悲しんだり。理想の中で楽しむのも素敵ですよね。乙女心〜

今回紹介するのはこの曲!

TWICE「TT -Japanese ver.-」Music Video

韓国のガールズグループ、TWICEの楽曲になります。日本語バージョンは2017年リリース、韓国では2016年リリースですね。

韓国のアイドルグループは男女問わず、ダンスがキレキレですし楽曲もハイクオリティ。MVを繰り返し見てしまいます。

日本語バージョンに本場韓国バージョン、ダンスバージョンやレクチャー、MVメイキングなどなど、動画も多く出されていてYouTubeが止まりません。

各MVがリンクしていたりと、完全に戦略にやられています!

可愛くてカッコ良い。僕も可愛い女の子になって一緒に踊りたい、、、

では、歌詞とコード進行を勉強していきましょう!

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TTの歌詞について

ここでは日本語バージョンの歌詞の一部を引用して見ていきたいと思います。

マジで焦っちゃって 見つめるだけで
何もできない ba-ba-ba-baby
想像して その名前 もう呼び捨て baby
知り合う前なのにね

韓国語で作られた楽曲は日本語にする場合、文字数だけでなく意味や発音も近いものにしなくてはいけませんよね。

よく欧米の曲を日本語カヴァーをする場合、意味だけを残して日本語歌詞が作られるのですが、韓国グループは発音もしっかり合わせてきます。これめっちゃすごい。

知り合う前なのに、頭の中では呼び捨てにするぐらい近い関係に感じている。この乙女心が1曲通して感じられます。

Na-Na-Na-Na-Na-Na-Na
口ずさんでみた sweet love song
ねぇどうして?
それだけで 涙が出そう
I love you so much

1番ではラブソングに自分の感情を投影して、嬉しさや悲しさで涙が出ちゃうという内容になっています。

でも2番では

お気に入りだった sweet love song
気分逆撫で イライラで
爆発しそう

意中の彼の何気ない言動に気持ちは真逆に。同じラブソングでも怒りが湧いてくるという対比が作られています。

状況はあまり変化してないんだけど、些細なことで気持ちはグルグル変わる、そんな乙女心がここでも感じられます。

そしてラップ部分もしっかり韻が踏まれていますね。

ダメ…! ぬいぐるみ 怒ったりして
引きこもってたい 無意味なtime 今日は流れ
お肌の調子も no good good
ネガティブ 独り言 boo boo
ママは心配 all the time Ye Ye Ye Ye Yeah

ダメの「メ」から始まり、怒ったりし「て」、流「れ」。

その間では引きこもって「たい」と無意味な「time」で踏まれています。ここは最後のママは心「配」、all the 「time」にもかかってきてます。

「good good」と「boo boo」、その前後でお肌の「調子もno」とネガティブひ「とり言」でも韻が踏まれていますね。

乙女心を踏まえつつ、本来の韓国語バージョンの意味も踏まえ、発音も踏まえ、韻も踏んじゃう。

ラップ以外の部分でも韻はちょこちょこ踏まれていて、かなりスキのない歌詞となっています。クリエイター陣、完璧じゃないっすか。

歌詞を書く際の参考にしてくださいね。

続いて、コード進行との関わりです。

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TTのコード進行について

では、コード進行を見ていきましょう。

ここではヴァース・ブリッジ・コーラスと考えていきます。

ヴァース

譜面で

キーエディターで

TTのキーはGメジャーになります。

Am9→GM9なのでⅡm9→ⅠM9です。

テンションの高い2コードです。重苦しくならないよう、使う時は適度に音を抜いたほうがよさそうですね。

Am9ならAmにテンションが乗っているとも考えられれば、CM7にAのベースがくっついたとも考えられます。GM9も同じ要領で考えられますね。

マイナー感とメジャー感を併せ持つ、ふわふわとして感情が曖昧な響きの連続です。

片思い、喋ったこともない相手への恋心。

片思いしている時が一番幸せなんてことを言う方もいらっしゃいますし、全く相手にされていない悲しさと片思いのウキウキ感が混在している状態を表現できているコード進行のように思います。

トニックで落ち着いてはいますしね。

Running / Computer Magicでも近いコード進行が使われています。

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ブリッジ

ブリッジ1 譜面で

キーエディターで

CM9→Bm7(11)→GM9なのでⅣM9→Ⅲm7(11)→ⅠM9です。

ここでもテンションの高いコードが並んでいますね。適度に音を抜きましょう。

Amを入れてあげれば4度から順番に降ってくることができたのですが、そこはあえて抜かしてあります。

Am入れちゃうと落ち着いて綺麗に着地しすぎてしまうんですね、片思いが成就してしまったかのように聞こえてしまいます。

曖昧で、悲しいけど落ち着いているしウキウキ感もある。

強進行もないですよね。前進してはいないけど、変化はしていることがわかります。

ブリッジ2 譜面で

キーエディターで

B7(♭13)なのでⅢ7(♭13)です。

コード進行ではないですが、コーラスへ進むための大事なコードなので載せておきます。

5thと♭13thと7thがごちゃっとまとまってしまっているので、使う際はうまく流れで分散させるといい感じになります。

実際にはB7→Baug7、もしくはその逆みたいな使い方をするといいです。

ここで急に不安になっていますね。難しいぜ乙女心!

コーラス

コーラス1 譜面で

キーエディターで

Em7→Bm7→CM7→Am7/D→G9なのでⅥm7→Ⅲm7→ⅣM7→Ⅱm7/Ⅴ→Ⅰ9です。

今までのふわふわ恋心から一転、コーラスからマイナー感のあるコード進行で切なさを演出しています。

肝となるのは最後にAm7/D→G9、これはコードCへ進むためのトゥーファイブですね。

Dm7ではなくAm7/Dを使っているのはシンセでミの音を鳴らしたかったからでしょう。かなりオイシイ部分です。

さらっと借用コード進行を持ってくるあたり、かなりオシャレですよね。

コーラス2 譜面で

キーエディターで

CM7→Bm7→Am7→B7(♭13)なのでⅣM7→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅲ7(♭13)です。

最後がBm7ならばよくある行ったり来たりコード進行なんですが、ここではB7(♭13)が使われています。

ブリッジ2と同様に、重くならないようBaug7→B7のようにバラしてアレンジしましょう。

最後がトニックならヴァースのように落ち着いていられるんですが、やっぱり不安!

そんな感情の流れが見えるコード進行となっています。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

楽曲はハイクオリティ、ダンスも最高!

少女時代が現在8人なので、もうあの完璧な9人フォーメーションは見れないなとがっかりしていたのですが、TWICEががっつりやってくれて気持ちが爆上がりしています。

振り付けもお気に入りで、特に「心のディスプレイ」の部分の胸と頭の上で手をパタパタする振り付けは最高にカッコ良いと思ってます。

(関係ないんですが、ナヨンの笑顔が素敵だなと思って見始めたらモモがダンスキレキレで素敵、と思ってたらジョンヨンの歌声が素敵で、、、とYouTubeが止まりません)

ぜひ日本でも今以上に活躍してほしいですね!

GANO

バンドもハイクオリティ!

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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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