Vol.18 分数コードとベースラインで1つのコード進行を引き延ばしている曲。『I Won’t Let You Down / OK Go』

公開日: : 最終更新日:2016/09/18 ANALYZE ,

I Won’t Let You Down / OK Go

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

何か物事に挑戦する際に、事前に調べて下準備して挑む人とノリで乗り切っちゃう人がいます。

ノリで乗り切っちゃう人の方がうまくいくことがあったり。僕は前者なので、羨ましいです。

今回紹介するのはこの曲!

I Won’t Let You Down / OK Go

OK Goはアメリカ・シカゴの4人組みバンドです。

OK Goの楽曲としてはスタンダードなロックから少しサイケデリックなロックという印象。楽曲よりMVが話題になるバンドですね。

すべて1カットで撮ったり、ルームランナーを使って不思議なダンスを見せたり、車で走りながら音を奏でたり。とっても面白く魅力的なMVを数多く送り出してます。

I Won’t Let You DownのMVも魅力たっぷりですね! まずPerfumeが出てますね、かしゆかは何を計ってるんでしょう。そしてのっちにお願いしますと日本語で返すあたりも可愛い。

そう、これは日本で撮られています。使われた技術や監督や振り付け、すべて日本です。撮影に使われた無人空撮器のドローンも、日本...だよね?

傘のマスゲームも1人間違えたら最初から取り直しだからすごい緊張感だったろうな。1カットでの撮影は大変ですね。

では、楽曲についてですね。

OK Goの楽曲はロック系が多いですが、I Won’t Let You Downはディスコでポップです。

歌詞とコード進行を勉強していきましょう!

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I Won’t Let You Downの歌詞について

歌詞の一部を引用して見ていきましょう。

タイトルの「I Won’t Let You Down」は「私はあなた期待を裏切らない」って意味ですね。つまりは「がっかりさせないぜ?」です。

I won’t let you down, no I won’t let you down
I won’t let you down, my love
君をがっかりさせないよ
そう、僕の愛は君を裏切らない

歌詞自体はディスコソングっぽいので歯切れの良さを重視しているみたいです。

メインの歌詞もこの繰り返し、歌いやすさが大事な曲ですね。

Now Nikki she’s got no flag to fly
But she don’t seem that much to mind
No she don’t seem to mind
And you, you got your armor on
Nights out in Babylon, yeah
Nights out in Babylon
ニッキーには頑張るための目標とかはないみたいだけど本人もそれでいいと思ってる
あまり気にしていないみたい
でも君ときたら鎧をまとって
夜の街に出て行く

Babylonとは古代都市のことを指していますが、そこまで深い意味はないかなと僕は感じています。韻を踏むために用意した感ありますね。

なので単純に街に繰り出すという意味として訳しました。

ニッキーが誰とかではなく、他のみんなは何となくやってうまくやってるのに、君ときたらガッツリ準備して空回りしてるよね。って皮肉を言っています。

夜の街に遊びに行くのに、鎧着てるなんて考えすぎじゃない? そんな言い回し。

But maybe all you need is someone to trust
Maybe all you need is someone
Maybe all you need is someone to trust
Maybe all you need is someone
でも君が本当に必要なのは信頼できる誰か、そうだろ?

そんなガチガチに決め込んでないで、本当に必要なのは信頼できる人。そう、僕のことだろ? そんな感じですね。

口説きソングとなっているわけですね。ディスコな曲調と合っています。

歌詞を書く際の参考にしてくださいね。

続いて、コード進行との関わりです。

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I Won’t Let You Downのコード進行について

ではコード進行を見ていきましょう。

ここでは、コーラス・ブリッジ・プリコーラスとして考えていきます。

コーラス

コーラス1 譜面で
iwlyd1

キーエディターで
iwlyd2

I Won’t Let You DownのキーはEマイナーになります。

Em/B→Em→G/D→GなのでⅠm/Ⅴ→Ⅰm→Ⅲ/Ⅶ→Ⅲです。

Em→Gの流れを分数コードを使うことで長く聴いて至れるように工夫されたコード進行です。

ベースラインもクセになるような動きをしてサウンドに変化を与えていますね。

和音が変わらずとも、第2転回形を使うことでベースが強進行することができ変化が生まれます。

コーラス2 譜面で
iwlyd3

キーエディターで
iwlyd4

C→B→B/D#なのでⅥ→Ⅴ→Ⅴ/#Ⅶです。

コーラス1同様、分数コードを使うことで長く聴いて至れるように工夫されたコード進行です。

BはEmへ進むためのドミナントですね。最後にはB/D#とベースを動かし、よりEmへ行きたくなるような響きとなっています。

コーラス1とコーラス2は分数コードによって引き延ばしているのですが、これを省略すると1つのコード進行になります。

コーラスシンプル 譜面で
iwlyd5

キーエディターで
iwlyd6

Em→G→C→BなのでⅠm→Ⅲ→Ⅵ→Ⅴです。

G→Cと明るい響きが強進行した後、半音でドミナントに下りマイナー感を出したコード進行です。

明るさと怪しさが混在するようなコード進行だと僕は感じます。

繰り返し使うことができる中毒性の高いコード進行ですので、ぜひダンスミュージックに使ってみてください。

ブリッジ

譜面で
iwlyd7

キーエディターで
iwlyd8

C→DなのでⅥ→Ⅶです。

メジャーコードが並ぶだけ、全音スライドしていること以外は変化を感じないコード進行です。

ブリッジで使われているように、つなぎとしての要素のみに感じますね。

ベースラインがゴリゴリ動くコーラスとの対比として、この変化の少ないコード進行が使われています。

プリコーラス

譜面で
iwlyd9

キーエディターで
iwlyd10

E7sus4→Gadd9→C→BなのでⅠ7sus4→Ⅲadd9→Ⅵ→Ⅴです。

コーラスでのコード進行が多く繰り返されるため、マンネリを防ぐ意味もあり挿入されているコード進行です。

大きく展開したかのように聴こえますが、実際はコーラスシンプルコード進行のちょい変形です。

sus4コードやadd9を入れることで大人っぽく調性のわかりづらい響きが続きます。そして最後に大胆にマイナー感を出す。

今までの三和音でのはっきりしたコード進行があった分、ここでの四和音は威力がありますね。

最後は転調

そしてその後全音上に転調します。Em/BをF#m/C#に置き換えてくださいな。

この転調する入り方も非常に気持ちいいですね!

コード進行でのスムーズな転調も良いですが、シンセメロにて意識を引き上げ、突然転調するのもテクニックの1つですね。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

コード進行だけでなくアレンジ面でも勉強になる部分が多くある楽曲だと思います。

また、楽曲だけでなくMVの面白さで話題性を作り知名度と売り上げを伸ばすそのマーケティングにも注目したいですね。

GANO

こちらの楽曲も好きではないですか?(Amazon風)



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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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