Vol.37 無理に明るくして誤魔化してる、本当の気持ちをはっきり言えない『Tongue Tied / Grouplove』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

Tongue Tied / Grouplove

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

みんなといるときは騒いでいるし明るくしていられるんだけど、いざ好きな子と2人きりで真剣なムードになると全然喋れなくて悔しい想いをしたことはありませんか?僕は結構空回りしてしまうタイプです。

大切なことだと分かっていても、一番言わなきゃいけないことでも胸から上に声が出なくなる、そんな苦しく切ない気持ち。学生時代あったな。今もかな?

怪しげな逆再生MVです。こ〜ゆ〜の好きなんですよね!撮るときはとっても大変なんだろうけど、その違和感みたいなものが好き。

さぁ、謎のマスクメンは楽曲に関係があるのか!?

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歌詞について

主人公(きっと男)の表に出している態度と、内に秘めている感情の2つのパートでできています。

Take me to your best friend’s house
Roll around this roundabout

I loved you then and I love you now

今も昔も変わらずに君が好きだよ

学校帰りの学生な雰囲気がしてくるんですよね、学生カップルが遠回りしながら友達の家に向かう時。男は明るく振舞ってみんなで遊ぼうぜ!え?君のこと?もちろん好きだよ!なんて軽く言ってる感じ。これが表に出している態度ですね。

Don’t take me tongue tied
Don’t wave no goodbye
Don’t…Right!

こちらが本音の部分。薄々別れが近づいていることを彼女の態度から感づいたのかもしれないですね。でも正直に言えず、口ごもってしまう。

Don’t take me tongue tied Don’t wave no goodbye
Don’t take me tongue tied Don’t kiss me goodnight
Don’t…

彼女の親友の家でお泊まりして一晩中騒いでいるんだけど、明日になったら別れが来るんじゃないか。そんな気がして、いつまでも寝るのを拒んでいるような気がします。別れる気配がしてもおやすみのキスはするのね、アメリカ人。すげぇな

この表の明るく騒ぐ面と、別れが嫌で嫌でたまらない面が交互に出てきます。しかし時間は過ぎていくもので、当然騒いでいても夜は来て、そして別れも。その時間の流れと感情の変化がコード進行にバッチリあらわれています!

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コード進行について

明るく振舞っている部分のコード進行

譜面で
group1

キーエディターで
group1-1

Take me to your best friend’s house
Roll around this roundabout Oh Yeah!

のところです。

ここではキーはE♭メジャーで明るい印象、コードもⅣ→Ⅰでシンプルですね。シンプルなんだけど、どちらもメジャーセブンスになっていて翳りがあります。無理に馬鹿に単純に振舞っているんだけど、どこか寂しげ。カラ笑いが出てしまっています。

前半部分はカラ笑いで済んでいたのですが、後半になると同じメロディのままコード進行が変化します。

譜面で
group2

キーエディターで
group1-2

上記と一緒の歌詞なのですが、キーが平行調のCマイナーへと変わっています。明るく振舞っていたのがドンドン時間が経つにつれてボロが出てきます。これ、小節ごとに感情の変化があると僕は感じてまして、

 

空元気A♭ 楽しいね〜!

でも奥底の感情(ベース音)だけが下降してFm7 あれ、どうしたんだろう。楽しいはずなのに

何もできず落ち着くCm あぁ!何もできない...

(A♭に向かうため)E♭ でもこのままじゃダメだ、せめて明るくしなきゃ!

 

という感情の循環とコードが連動しているように感じます。あるよね!!

が、しかし、そんな作り笑顔も力尽き、このコード進行のまま本音がボロボロと。さよならなんてしたくない!!と出てしまうんですね。

かっこつけて明るく平気なフリをしてしまう自分と、何もできず心の中で泣いている自分。そんな思春期の2面性を歌った楽曲です!

最後に

楽曲は明るさから暗さに徐々に変化していくようにできていますが、MVはそれと逆に作られています。これが不気味でいい味出しているんですよ!!

楽曲では明るいのに、MVはなぜかマスクメンに追われている。楽曲が暗くなるにつれて、MVでは馬鹿騒ぎしてる。映像と音楽が2極化しているからこそ出る怪しさ、よく出来てる。

しかもMVは逆再生なので、通常再生すつよ楽曲と同じ感情の変化をしているようになってます。すごい!考えられてる〜!!

時間の経過で変化する楽曲を作るヒントにしてみてはどうでしょうか?

GANO



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  1. […] Tongue Tied / Grouploveでも似たようなコード進行が使われています。  Past Orange  7 tweets 4 sharesVol.37 無理に明るくして誤魔化してる… […]

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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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