Vol.120 長2度上への転調を丁寧に行うためのコード進行。そして泣ける! 『Call Me / Aretha Franklin』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

Call Me / Aretha Franklin

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

携帯電話やスマホが普及し、現在は電話だけでなくメールからラインなど連絡ツールがたくさんありますね。

すぐに連絡が取れてしまうからこそ、見えづらくなることもあるのかも。

今回紹介するのはこちら!


Call Me / Aretha Franklin

アメリカのソウルシンガー、Aretha Franklinの1970年の曲になります。

シンガーですのでカヴァー曲も有名な彼女ですが、このCall Meはオリジナル。

パワフルな歌声が特徴で、まさに聴く人の魂を震わすシンガーだと思います。

Aretha Franklinの歌声を聴いているだけでウルウルしちゃうのは僕だけでしょうか?

では、歌詞とコード進行を見ていきましょう!

スポンサーリンク

Call Meの歌詞について

歌詞の一部を引用して見ていきましょう

I love you
And I love you
And I love you too
Baby will you call me the moment you get there?

こんなにアイラブユーを連呼されたらちょっと重いと感じる方もいますよね。

重い、重いけどここまでの深い愛があったら幸せですよね。

今のように携帯電話があってどこでも連絡が取れるわけではないから、家に着いたらすぐに電話が欲しいと伝えているんです。

連絡が取れないからこそ、相手を想う時間が長くて愛が深まっていくのかも。

My dearest of all darling
I know we’ve got to part
It really doesn’t hurt me that bad
Because you’re takin’ me with you
And I’m keepin’ you right-a here in my heart

後半部分を愛を叫んでいますね。

どんなに遠くにいても、辛いことがあっても、心の中にあなたがいてくれるから大丈夫。

いつもそばにいて欲しい。そんな愛が詰まった歌詞になっています。

スポンサーリンク

Call Meのコード進行について

では、コード進行を見ていきましょう。

ここではイントロ・コーラス・ヴァース・コーラス’として考えていきます。

イントロ

譜面で
cm1

キーエディターで
cm2

Call MeのキーはGメジャーです。

CM7→Bm7→Am7→D7→Bm7なのでⅣM7→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅲm7です。

ダイアトニックコードのみの流れのスムーズなコード進行です。

Ⅳから順番に下降していき、ニーゴーと強進行。イチが来れば終止しますがイントロなのでⅢm7で宙ぶらりんのまま止まります。

宙ぶらりんというと中途半端なって感じですが、未だ届かぬ想いぐらいのニュアンスだと思ってください。

目の前にいて声をかけたいけど、声が出ず隠れちゃう。そんなコード進行ですね。

コーラス

コーラス1 譜面で
cm3

キーエディターで
cm4

CM7→Bm7→Am7→D7→Bm7→E7なのでⅣM7→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵ7です。

イントロのコード進行の最後にE7がついた形です。

このE7はAm7へ進むためのセカンダリードミナントですね。

ドミナントによる強進行が多くあり前進する勢いを感じるコード進行です。

コーラス2 譜面で
cm5

キーエディターで
cm6

Am7→D7なのでⅡm7→Ⅴ7です。

ニーゴーですね、コード2つのみの強進行だけのコード進行です。

トニックで終止したいですね! そう感じさせる流れです。

ヴァース

譜面で
cm7

キーエディターで
cm8

GM7→G7→CM7なのでⅠM7→Ⅰ7→ⅣM7です。

メジャーな響きが続く明るいコード進行です。

G7はCM7へ進むためのセカンダリードミナントですね。

トニックで始まりメジャーセブンスで止まるコード進行なので、かなり落ち着いた響きですね!

優しい語り口に合いそうなコード進行だと言えます。

コーラス’

コーラス’1 譜面で
cm9

キーエディターで
cm10

コーラスのコード進行を繰り返したのちコーラス’に入ります。

Am7→D7→Bm7→E7なのでⅡm7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵ7です。

コーラス1のコード進行の後半部分を繰り返すのみですね。

これだけ聞くと強進行が繰り返され前向きな印象を与えるものと感じます。

曲全体から考えると、今までスムーズに流れていたのに急に細かい繰り返しが来たので、変化を予感させるコード進行です。

お、これはなんかあるぞ?

そんな部分ですね!

コーラス’2 譜面で
cm11

キーエディターで
cm12

Am7→D7→A#m7→D#7→Bm7→E7→C#m7→F#m7なのでⅡm7→Ⅴ7→#Ⅱm7→#Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵ7→#Ⅳm7→Ⅶm7です。

半分に切ろうかと思いましたが、流れも大事ですので今回は1つのコード進行とします。

見てわかるように、Am7→D7・A#m7→D#7・Bm7→E7と半音ずつずらしながら強進行を繰り返しています。

キーをGメジャーからAメジャーに転調するためにこのような遠回りが行われています。

遠回りですが、丁寧な転調ですよね。

聴いてる側にもキーが上がっていくのが分かりやすいです。

複雑なことをせずとも、今までの曲の流れを使えばこのように転調をすることができます。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

直球な歌詞と高まる気持ちがわかるコード進行でした。

アレンジも薄く、歌唱力がないと成り立たない楽曲ですね、すごい!

スマホがない時代だからこそ、声が届くありがたみを感じていたのかもしれません。

GANO

こちらもお好きですか?



仕事依頼thumbnail

スポンサーリンク

関連記事

Vol.108 宇宙に放り出された宇宙飛行士の、恋人への想い。『See You Again / GANO』

See You Again / GANO どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.83 大人の恋はチョコのように甘い。の?『Love Chocolate / GANO』

Love Chocolate / GANO どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.6 ネチネチとした感情をコード進行でも表現した楽曲。『Somebody That I Used To Know / Gotye feat. Kimbra』

Somebody That I Used To Know / Gotye feat. Kimbra

記事を読む

Vol.37 無理に明るくして誤魔化してる、本当の気持ちをはっきり言えない『Tongue Tied / Grouplove』

Tongue Tied / Grouplove どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.84 韓国語と英語が美しく混ざるラウンジミュージック。『You Never Know / Clazziquai Project』

You Never Know / Clazziquai Project どうも、GANO(@Pas

記事を読む

Vol.30 2つのコードとタイムストレッチ、そして最高のMVで酔わされる。『Suit&Tie feat.Jay-Z / Justin Timberlake』

Suit&Tie feat.Jay-Z / Justin Timberlake どうも、G

記事を読む

Vol.138 怪しさとヒネくれで進みコーラスでは急に素直になるコード進行。『Universal / Nate James』

Universal / Nate James どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.78.5 M−1グランプリの出囃子「ケセガンガンガンガンガン!」の曲。『Because We Can / Fatboy Slim』

Because We Can / Fatboy Slim どうも、GANO(@Past_Orang

記事を読む

Vol.28 渋さがさらに切なさを強調する、嘆く男の失恋歌。『美しく燃える森 / 東京スカパラダイスオーケストラ』

美しく燃える森/東京スカパラダイスオーケストラ どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.76 夢を追いかけたい、だから君とはいられない。『Pots Of Gold / Mamas Gun』

Pots Of Gold / Mamas Gun どうも、GANO(@Past_Orange)です

記事を読む

  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
    詳しくはこちら
  • 仕事依頼
    thumbnail