シンプルでスッカスカなアレンジの楽曲を3曲紹介します。スカスカな曲はミックスが大変。

厚みのあるアレンジとスカスカなアレンジ
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
楽曲を作る工程の中で、一番時間がかかるのがアレンジ(編曲)の部分だと僕は思っています。
作詞や作曲は骨であり、編曲はその周りに付く肉の部分です。この肉付けが本当に大変!
厚みを出すべきか、スカスカでいくべきか...
厚みのあるアレンジとはどんなものか?
通常厚みのあるアレンジとは、高域から低域までしっかりとバランスの取れた楽曲のことを指しますが、 この話の場合は、厚みのあるアレンジ=目の前に絶えずいっぱいの音が鳴っている状態と解釈します。
例えば、日本のアイドルソングは厚いアレンジのものが多いなと感じます。
多くの歌声と音が常に重なっているような状態、ビッシリといった感じ。作るのがとても大変そうです!
こういった厚いアレンジよりも、スッカスカのアレンジの方が僕は好みだったりします。
なので、僕の曲自体もスカスカアレンジになりがち。 今回は僕が選ぶスカスカ楽曲3つを紹介します!
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スカスカなアレンジ曲3選
New Dress
オランダのシンガーソングライターRoos Jonkerの曲です。
カッスカス!!ピアノとパーカッションでなんとか間を埋めているような状態。
なので歌がハッキリ聴こえますね。スカスカなアレンジほど歌が誤魔化せなくなります。歌が上手くないとスカスカにはできない!
Black Sweat
言わずもがな、Princeです。
Beatとシンセ音のみ、異常にカスカスです。だからこそ際立つプリンスのセクシーな歌声。
これミックスするの大変だろうなぁ
Hot
Rosco P. Coldchain featuring Pusha T & Boo-Bonic
ファレルとチャドのプロデュースチーム『The Neptunes』により製作された楽曲です。
スカスカどころかBeatしかありません。Beatとラップのみ。
こんなやりようないものはないですよね。 過去最高にカスカス加減な曲です。
スカスカなアレンジは難しい
上記3つはかなりのカスカス具合ですが、『音数少なくて楽に作れそう!』とはいきません。 音数が少ないということは、それだけ一つ一つがハッキリと聴こえてしまうということです。
スネア1発、ピアノの響き、歌もうまくないと成り立ちません。 そしてそれをまとめるミックス作業も大変です。なんせ音を誤魔化せないんですからね!
エンジニアの皆さん、これをカッコよく仕上げてしまうんだからさすがです。
最善の注意を払って作られるスカスカアレンジ楽曲。 だからこそ、骨となる作詞作曲も際立ちます。
たまにはスカスカアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか??
GANO


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