既存のコード進行からラグタイムを作ってみよう!コード進行の元ネタは『I Won’t Let You Down / OK Go』- コード進行からの作曲

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 作詞作曲法 ,

ラグタイムを手軽に作ってみよう

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

既存楽曲のコード進行を引用してBGMの作曲をしていきたいと思います!

 

まず、ラグタイムとは何か?代表曲を聴いてみましょう!


一度は聴いたことある曲だと思います。特徴は

 

・左手の伴奏は1拍目にベース音を弾き、2拍目でコードを弾いている
・メロディはあまり飛躍せずダイアトニックスケール内をなだらかに動く
・強めたいところにオクターブ音やハモりを入れる
・シンコペーションを多用する
・楽しく弾む!(スウィングする)

 

これがラグタイムです。あれこれ文章で説明するのも分かりづらいと思うので、上記の5つを踏まえて早速作ってみましょう!
動画が荒いけど許してね。

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伴奏を打ち込もう

以前アナライズで紹介した『I Won’t Let You Down / OK Go』のコード進行を使って作曲していきたいと思います!

詳しい楽曲の解説はこちら。
Vol.18『I Won’t Let You Down / OK Go』

 

では、I Won’t Let You Downのサビのコード進行を引用します。
iwlyd1

コードが転回系になっているので、シンプルに戻したものを使用します。
rag

これを打ち込んでみるとこんな感じ。

まずはBPM130で作ります。コードは2小節ずつ展開するようにし、サウンドは少しリッチにするため、CはCM7に、BはB7にしました。

 

この伴奏をラグタイムっぽく変えていきます。

 

1拍目にベース音をオクターブで弾き、2拍3拍目はコードを叩きます。そして弾むようにノートは短く!

すでにラグタイムっぽい!!

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メロディを打ち込もう

先ほどの伴奏にメロディをつけます。メロディはあまり飛躍せず、ダイアトニックスケールの近くの音(なるべく隣)を選んでいきます。

このメロディの強調させたいところにオクターブ音やハモりを加えます。

さらにこのメロディをシンコペーション&スウィングさせると

ラグタイム!!ラグタイムの完成です!!

BPMを速くしよう

ラグタイムは跳ねるように楽しく弾く曲です。なのでBPMもちょっと速め。

先ほどの曲はBPM130に設定されていましたので、これをBPM200にします。

 

そして、イントロやら他の展開やらを付け加えて完成した曲がこちら!

展開の際使用したコード進行も、すべてI Won’t Let You Downから引用したものです。

フリーダウンロード・ロイヤリティフリーなので2次使用OKです!
ループできるヴァージョンもあるので、そちらもどうぞ〜

フリーBGM素材「怪しいラグタイム」by GANO – DOVA
ニコニ・コモンズ

最後に

コード進行からの作曲『ラグタイム』いかがだったでしょうか?
どんな曲がラグタイムなのか?といったジャンル別けにも参考になったかと思います。

他の曲のコード進行も引用して、ラグタイムをドンドン作っていきましょう!

GANO



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Comment

  1. onigiri より:

    はじめまして、某教育番組の歌をピアノで耳コピしながら2歳の子の育児をしている母です。もともと「この曲はサンバのリズムでスケールは~」という素人アナリーゼをすることが大好きです。
    逆に、このジャンルの雰囲気を出すためにはどの材料から出来てるのだろう~というようなこともいつも考えてしまいます。
    今までぼやっとしていたラグタイム、ブギをどうしてもすっきりさせたくてとりかかっていたらこちらのサイトに出会いました。一番知りたかった「こうするとラグっぽくなる」ということがわかりやすく説明されていて本当に感謝します!
    動画の曲も耳コピさせてもらい楽しく弾いてます。でもラグっぽいメロディの作り方がまだわかりません。通常のフレーズにオクターブを入れ込んでいくのでしょうか。それともフレーズ自体にもラグの要素があるのでしょうか。

    これからも沢山参考にさせてください。楽しみにしてます☆

  2. PastOrange より:

    お役に立てて光栄です!
    メロディについてですが、ブログ内での「メロディはあまり飛躍せずダイアトニックスケール内をなだらかに」「強めたいところにオクターブ音やハモりを入れる」「シンコペーションを多用する」を意識はしますが、一番は最後の「楽しく弾む!(スウィングする)」ことだと思います。
    鼻歌でメロディは作っていくと良いですね。鼻歌で元となるメロディを作ったあと、強めたいところにオクターブを入れたりフレーズを前にずらしてみたり、ポリリズムを使ってみたり、「遊んでみる」ことがラグっぽいものになると考えています。
    すごくザックリとした説明になってしまいましたが、伝わりましたでしょうか?よろしくお願いします!

  3. onigiri より:

    返信ありがとうございます!とても嬉しいです。
    耳コピ(人まね)ばかりやっていて自分発信のメロディを出すことがまだまだ未熟です。スケール上をただ伴奏に合わせて気持ちよく歩くだけが現状です。
    楽器がなくてもフレーズを出せるように「鼻歌」からやってみたいと思います!

    今は、気になった曲をリズム、スケール、コード進行に分解してジャンルごとの「っぽさ」を弾き分けられるようになることが目標です。
    ブギの造りは自分でも特徴をつかめたりそれに関する著書もありましたが、ラグは「決まった楽譜の演奏」というものが多く特徴や要素を具体的に説明してくれてるのに出会ったのはこちらが初めてです。

    とても尊敬しますし、文からの人柄の魅力も感じます。良いサイトに出会えたことに感謝します!

  4. PastOrange より:

    耳コピは作曲においてとっても大事な作業ですので、きっかけさえ掴めてしまえばボロボロと鼻歌が出てくると思います!現状でも僕より楽曲について深く分析されているかと思います笑
    忙しい育児の合間に読んでいただき嬉しいです!ぜひ音楽を楽しんでくださいね!!

  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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