Vol.98 仕事ばかりであなたに会えない。そんな私に何かしてよね! 『Whatcha’ Gonna Do For Me / Average White Band』

公開日: : 最終更新日:2016/06/12 ANALYZE ,

Whatcha’ Gonna Do For Me / Average White Band

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

「私と仕事、どっちが大事なの!」は永遠のテーマ。女心と秋の空。

オーダーリン、君が大事だから仕事をするんだよ。は、通用しないんですかね!!??

今回紹介するのはこの曲!

Average White Band – Whatcha’ Gonna Do For Me

オォ〜渋い!

Average White Bandは主に70年代に活躍したソウルバンドです。

この曲は色んなミュージシャンがカバーしてますが、本家より有名なのはChaka Khanですよね。

CHAKA KHAN What Cha’ Gonna Do for Me

う〜ん、歌声がパワフルですね!

歌詞やコード進行などちょいちょい違っているので、今回はAWBを取りあげますね。

さて、どんな曲なのでしょうか?

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Whatcha’ Gonna Do For Meの歌詞について

遠回しな言い方のように感じてまして、解釈が分かれるような歌詞です。僕は相手を求める愛の歌で解釈してます。

一部を引用してみますね。

All night and all day, just chippin’ away
It’s all in a day’s work
Tryin’ hard to defend
The time that I spend alone
一日中何か足りない気がしてならない
それは当たり前のことかも
どんなに頑張っても一人の時間がないよ

「all in a day’s work」は「当たり前」って意味なんですけど、これって仕事しているのは当たり前ってことだよね。

だから直訳の「一日中仕事で」って意味で解釈した方が良いかもしれません。

朝から晩まで仕事でホント喪失感が拭えない、どうやっても仕事から逃れられない!ってニュアンスでしょうか。

The ground that you lose exploiting the blues
Won’t get the job done
Still, as deep as it bites
I’m keepin’ my sights on you
だってあなたがいないと憂鬱になってしまって
仕事が手につかないよ
深く噛みつきそうなほどに
あなたのことを狙っているよ

ここは愛のメッセージ。会いたい相手がいて、仕事で会えないから憂鬱で余計仕事が終わらないじゃんか!ってことなんですね。悪循環だね!

かぶりつきたいほどに会いたいって、かなりの愛でっせ。

Whatcha’ gonna do for me
What are you gonna do for me
Whatcha gonna do for me, when the chips are down
私のために何をしてくれるの?
いざという時に私に何をしてくれるの?

「chips are down」は、カジノでギャンブルをやるときのBETした瞬間ですね。麻雀ならテンパイ。「when the」が付いて「ここぞ!って時に」って意味になります。

あなたに会いたくて会いたくて、もう気が滅入ってきているのに気がつかないの?

このまま放っておく気?って歌詞なんですね。

「え、じゃあ君の分まで僕が働くよ〜」って言い出したら、それはそれで会えなくなるので、本末転倒。

「私と仕事、どっちが大事なのよ!」と似たような歌詞だと感じます。女性らしい歌詞ですよね!

その歌詞をさ、Hamish Stuartが歌うってのが味があるなぁって思います。

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Whatcha’ Gonna Do For Meのコード進行について

コード進行の種類から見るになかなかAメロとかヴァースとかって区切りで説明しづらいのですが、時間軸でAメロ→サビ→Bメロと載せますね。

Aメロ 1つ目 譜面で
wgdfm1

キーエディターで
wgdfm2

まず、Cメジャーの曲ですね。終止感がないので分かりづらいですが、Cメジャーで解釈します!

Dm7→Am7なので、Ⅱm7→Ⅵm7です。これがメインのコード進行ですね、これだけの曲と言っても過言ではない!!はず!!!

マイナーコードを行ったり来たりするのみのコード進行、気だるさのようなものを感じます。

Aメロ 2つ目 譜面で
wgdfm15

キーエディターで
wgdfm4

Dm7→G7→CM7→A7なのでⅡm7→Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵ7です。

Dm7→Am7の繰り返しで停滞していた分、トゥーファイブワンの流れが来るのは気持ちが良いですよね!

ここでトゥーファイブワンが来るためCメジャーと解釈していますが、ここがなかったら怪しいな。

コード進行は定番のものですね、トゥーファイブワンに次へ進みたくなるようなドミナント7thがくっついたものです。

サビからBメロへ 譜面で
wgdfm5

キーエディターで
wgdfm6

CM7→Dm7→Em7→Am7なのでⅠM7→Ⅱm7→Ⅲm7→Ⅵm7です。テンポが良いコードチェンジで期待感がありますね。

ダイアトニックコードをそのまま使っているだけなのですが、Ⅲm7→Ⅵm7の部分で「お、転調するんじゃ?」という違和感がありませんか?

これがCM7→Dm7→Em7→A7だったらそのまま聴けちゃいますよね、マイナーがテンポ良く3つも並ぶと違和感があるんですよ。不思議〜

CM7→Dm7→Em7までくるとDm7へ戻ろうとEm7からのトゥーファイブのA7が来るだろうなと勝手に決めつけてるんですよね、そこをAm7が来るので違和感が生まれる。

散々Dm7→Am7を繰り返してきたからこその展開だと感じます。

Bメロ 1つ目 譜面で
wgdfm7

キーエディターで
wgdfm8

B♭7→CM7→Am7なので♭Ⅶ7→ⅠM7→Ⅵm7です。

B♭7は同主調のCマイナーからの借用ですね、場面が変わったぞ!というメッセージを分かりやすく伝えてくれます。

でもCM7→Am7でダイアトニックに戻りちょっと一息。

Am7が入らなければ明るい曲!って印象だけになってしまいますが、Am7のおかげで哀愁が出ているように感じます。

Bメロ 2つ目 譜面で
wgdfm9

キーエディターで
wgdfm10

Fm7→Fm7/B♭→E♭M7→G7sus4なので、Ⅳm7→Ⅳm7/♭Ⅶ→♭ⅢM7→Ⅴ7sus4です。

ここは同主調Cマイナーの平行調E♭メジャーからの借用に感じますね!

トゥーファイブワンの流れを分数コードFm7/B♭を使うことでよりリッチな響きにしています。

最後にG7sus4で元のCメジャーに戻る感じ。G7sus4の構成音はE♭メジャースケールとCメジャースケールの共通音でできています。

このようなコードをピボットコードと呼びますね。バスケの、片足動かさないまま体を動かすやつ。

スムーズに転調するために転調前と転調後のスケールの共通の音を使ったコードを間に挟もうぜ!ってのがピボットコードです。

sus4コードがピボットコードとして使われることって多いので、転調の技として覚えておくと便利です。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

こうやって歌詞やコード進行を見ていくと、僕はやっぱAWBのWhatcha’ Gonna Do For Meの方が好きだなって感じますね。

女性らしい歌詞をパワフルな女性の歌声で聴くと男性としては苦しくなってしまいまして、って僕だけかな?

仕事ばかりで辛くなったら聴いてくださいね。

GANO

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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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