Vol.97 ギターとホーンセクションがめっちゃかっこいい!『ショコラ・ティアラ / 三村かな子 (CV:大坪由佳)』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

ショコラ・ティアラ / 三村かな子 (CV:大坪由佳)

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

なりたい自分って今の自分とかけ離れているからこそ憧れているわけですよね。

その差が時に辛いんだけど、それでも前を向いていこう!そんなポジティブになれる曲。

今回紹介するのはこの曲!


ショコラ・ティアラ / 三村かな子 (CV:大坪由佳)

いやぁ〜ファンクなギターと弾けるホーンセクションがかっこいい!!

ディスコな要素を取り入れたアイドルソングですね。めっちゃ好きですこれ。

可愛らしさとかっこよさのバランスが絶妙で、歌詞の歯切れも良いです。幅広い年代に受け入れられそうな曲ですよね。好きだわ〜

さて、どんな曲になっているのでしょうか?

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ショコラ・ティアラの歌詞について

日本語詞なので特に気になるところを引用してみます!

歌詞の内容はトップアイドルを目指す女の子の歌となっています。

少しの不安と成長するんだという強い意志を感じる歌詞になってまして、聴いていて応援したくなる曲です。

注目すべきはサビの部分!この歯切れの良さは歌詞にアリ!!

ディスコソング的アプローチはアレンジのみではなく、歌詞にも表れています。

それは韻を踏むこと。

夢のティアラ 変われるかな
いくつも花が咲くような
虹のショコラ しあわせから
ドキドキに変わってく

まず1番サビの歌詞ですね。必ず語尾の母音が「あ」になるように書かれています。

「ティアラ」「かな」「花が」「ような」「ショコラ」「から」としっかり韻を踏んで歯切れよくなっています。

続く2番サビもそうですね。

ハートのドア 開きながら
未来のかけらみたいな
きらめくオーラ 感じるから
ときめきも 怖くない

「ドア」「ながら」「かけら」「みたいな」「オーラ」「から」と母音が「あ」なるように考えられています。

さらに1番の「ドキドキ」と2番の「ときめき」も韻を踏んでいます。こだわってるよね!

全体を通してアレンジ共にこだわりを感じますね、参考になる!

意味を通しながらも韻もしっかり踏んでて気持ちが良いですよね。

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ショコラ・ティアラのコード進行について

コード進行は王道なものが多いですね!取り入れやすいので是非参考にしてください。

イントロ部分はサビに入ってから紹介しますね。まずAメロから順番に行きます!

Aメロ 譜面で
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キーエディターで
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Eメジャーの曲です!A→B→EなのでⅣ→Ⅴ→Ⅰですね。

メジャースケールの主要三和音のみのシンプルで明るいコード進行です。

素直な表現、直球に何かを示したい時に使うと真実味が湧くコード進行だと言えます。

Bメロその1 譜面で
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キーエディターで
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A→B→G#m→C#mなのでⅣ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵmです。

Aメロ部分のコード進行と同じ始まり方ですが、後半が明るく終止感のあるEではなくG#m→C#mとマイナーコードが続くように変わっています。

明るいだけじゃなくてちょっと不安もあるよ〜って言ってるみたい。

本音ではEへ行ってしまいたいんだけど、実際にはG#mやC#mへ行ってしまうこともあるよね〜って感じがします。

でもしっかりと強進行しているので、前は向いたままな印象ですね。

Bメロその2 譜面で
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キーエディターで
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A→B→C#m→D→EなのでⅣ→Ⅴ→Ⅵm→♭Ⅶ→Ⅰです。

AメロからBメロにかけて常にAからスタートしているコード進行ばかりですよね、Aが現在の自分を表しているのかもしれません。

そしてこのサビにいくまでのカケ上がりでは「なりたい自分に近づくぞ〜」という決意が見えます。

借用はD→Eですね、下属調Aメジャーからの借用です。

Aへ向かうためのⅣ→Ⅴになっていますね、なので最後のEは主和音ではなくセカンダリードミナントの役割となっています。

ベースラインを上昇していくこと、明るい印象を与えるためにこのようなコード進行が使われています!

サビその1 譜面で
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キーエディターで
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A→B→G#m→C#mなのでⅣ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵmです。

Bメロその1と同じですね!同じではありますがコードチェンジがBメロの半分のスピードで行われるためテンポよく聴こえます。

どのぐらいのペースでコードチェンジするのか、拍子にジャストなのか、それとも食うのか。

同じコード進行でも違った表現ができますよね!

サビその2
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キーエディターで
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F#m→G#→C#m→Bm→D→EなのでⅡm→Ⅲ→Ⅵm→Ⅴm→♭Ⅶ→Ⅰです。

前半F#m→G#→C#mは平行調C#マイナーからの借用です。そう考えるとⅣm→Ⅴ→Ⅰmですよね。

後半Bm→D→EはBメロその2で出てきたようにAへ向かうためのコード進行です。

借用和音を利用して前進する様を表現しています!

サビその3 譜面で
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キーエディターで
ct12

F#m→G#m→A→AmなのでⅡm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅳmです。

Amが同主調のEマイナーからの借用です。A→Amの流れでド#→ドと内声が下降してきますよね。

このまままた半音で下降してシに行きたくなる、A→Am→Eへ行きたくなるんです。

でもEへは行かず、またAへ戻ります。Am→Eで終わるとちょっと悲しさでてしまいますからね!

サビその4 譜面で
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キーエディターで
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F#m→B→EなのでⅡm→Ⅴ→Ⅰです。トゥーファイブワンですね!

Aメロに戻る直前、そして曲の最後ではこのようにすっきりと終わらせます。

雑味なし、まっすぐな意志で前を向いているよという気持ちがコード進行に現れていますね!

全体を通して王道のコード進行が使われている楽曲です。

期待を裏切らず行って欲しい方向にコード進行が流れていくので安心感がありますね。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
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最後に

三村かな子のキャラクターを歌詞、コード進行共にしっかり反映させている楽曲だと思います。

ケーキ食ってもえぇんやで。

GANO

デレステにハマりました。



仕事依頼thumbnail

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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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