Vol.143 大雑把なコード進行で美しさよりも大胆さ、流れを重視した曲。『Kids / MGMT』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

Kids / MGMT

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

家族とのつながりは素晴らしいですが、時にうっとうしい時もありますよね。

過剰な愛情が自分を苦しめることも。子供を思う親の無意識な行動が、子供の未来を壊している。そんな矛盾が生じることもあるのかもしれません。

今回紹介するのはこの曲!


MGMT – Kids

怖すぎませんかこのMV……。

もしくはこっち


こっちの方が僕は好きですね。メッセージ性で言えば最初の方が合ってるんですが。

アメリカのロックバンドMGMTの2007年の楽曲です。

エレクトロブーム真っ只中だったため、彼らもエレクトロ系、ダンス系バンドとして知名度を高めてしまったのですが、本人たちはサイケデリックな方面で売れたかったみたい。

なので需要と共有がマッチせず、辛い想いを当時はしたんだとか。今はどうなんでしょう?

では、歌詞とコード進行を勉強していきましょう!

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Kudsの歌詞について

歌詞の一部を引用して見ていきましょう。

You were a child
Crawling on your knees toward him
Making momma so proud
But your voice is too loud
We like to watch you laughing
Picking insects off of plants
No time to think of consequences

何やらよくわかりませんね。

赤ちゃんはしゃべれないですし、経験がないことには興味を示すか拒否するかのどちらかになります。

この歌詞から場面を想像すると、赤ちゃんが過剰に泣くから危害を加えそうにない遠くの虫さえも母親は排除してしまっている、そんな感じでしょうか?

子供の笑顔を守りたいという愛情が、無意識のまま環境破壊に繋がっていると訴えているのかもしれません。

そして、そんな対応をされて育った子供、というか僕らは、その行為が当たり前のように感じている。無意識に環境破壊をしているのかもって内容に感じます。

Control yourself
Take only what you need from it
A family of trees wanting to be haunted

だから自分のことは自分でコントロールしなくちゃいけない。

過剰な親の愛情に沿って、自分を構築する必要は無いんだよと訴えている感じ。

そして同時に、過剰な環境破壊はやめようねと訴えてる。

家族ってものは時には厄介で、幽霊のように付きまとってくるから、いいとこ取りするように自分でコントロールするべきだ。そんな内容に感じます。

少ない言葉で2つの意味を語っている、結構深い歌詞の内容ですね。

歌詞を書く際の参考にしてくださいね。

続いて、コード進行との関わりです。

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Kidsのコード進行について

では、コード進行を見ていきましょう。

ここではコーラス・間奏と考えていきます。

コーラス

譜面で

キーエディターで

KidsのキーはAメジャーになります。

F#m→D→A→E/G#なのでⅥm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ/Ⅶです。

強進行なし、サウンド変化もそこまでない、なんとなく流れていくようなコード進行です。

唯一丁寧なのは、ベースラインをスムーズにするためにE/G#が使われているところ。

ベースがラ→ソ#→ファ#と繋がるようになっています。

なんとなく終止(Ⅳ→Ⅰなのでアーメン終止)しちゃうし、なんとなく繰り返してしまう。

流れに流されている、そんな気持ちになるコード進行です。

間奏

間奏1 譜面で

キーエディターで

D→E→F#m→E/G#なのでⅣ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅴ/Ⅶです。

4度からダイアトニックコードを順番に駆け上がっていくコード進行です。

ベースラインをなだらかにつなげるため、そしてメジャーな響きを残すため、最後にE/G#が使われています。

コーラスがふわふわしているのに対し、間奏では気持ちが上昇していくように感じます。

間奏2 譜面で

キーエディターで

A→Bm→D→E/G#なのでⅠ→Ⅱm→Ⅳ→Ⅴ/Ⅶです。

主要三和音にプラス2度を使用したシンプルなコード進行です。

順次進行しそうな前半部分と、トニックに戻りたくなる後半部分をくっつけたような流れですね。

2度から4度への流れは変化も少ないですし、間に3度を入れたくなりそう。ここは好みですが、美しさを考えると3度を入れるべきです。

エレクトロなベースの動きで、あまり細かくしたくない場合にのみこのコード進行をしようしてみてはいかがでしょうか?

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

子供を守りたいという親、そして周りからの愛情が、子供にとっては足かせになってしまう場合も少なく無い。そんなメッセージがあると感じました。

子供の足かせ、そして環境破壊。

親は自分の行動が、過保護なのか過干渉なのか考えなければいけませんね。

GANO

自分にまとわりつく何かについての曲



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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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