Vol.54 ひと夏の恋で終わっても、友達のフリをしようよ。『Little Donna / Benny Sings』

公開日: : 最終更新日:2016/06/12 ANALYZE ,

Little Donna / Benny Sings

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

ひと夏の恋ってしたことありますか?夏は開放的になると言われますが、その影響なのかカップルが誕生しやすいとかそうでないとか。

夏の気候と共に結ばれた二人は秋の気候と共に別れてしまうとかそうでないとか。どうなんでしょうね!?

今回紹介する曲は、ひと夏の恋が終わったカップルの曲です。

Benny Sings – Little Donna

この怖いMVはいったいなんなんだ...Benny Singsはオランダの変人です。その変人かつ繊細なメロディに僕はやられてしまっているのです。

なにやらセクシーな女性二人が部屋中をピンクのペンキだらけにしてBenny sings本人も片目が開かないような状態になっているMVですが、タイトルはLittle Donna。

僕は小さなドナちゃんって意味だと思ってるんだけど、Donnaってイタリアの貴婦人って意味もあるみたい。オランダの歌なので確実なことはわからないのですが、僕は小さなドナちゃんへの歌だと思ってますよ。

さて、小さなドナちゃんへどんな歌なのでしょうか?

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歌詞について

歌詞のLittle Donnaは小さなドナで訳していきますね。

Little Donna ooh you’re the one I
Wanna run to ooh little Donna
And if you wanna let’s get this on a
‘Cause little Donna ooh you’re the one I
小さなドナ 君は唯一の人だ
今すぐ走っていきたよ
もし君が望むのならね
だって僕にとってかけがえのない人なんだ

MVの映像は置いといて、サウンド面の可愛らしさの負けず劣らず可愛らしい歌詞です。英語の苦手な僕のような日本人にもなんとなくわかるような言葉選びをされています。

ドナに向けての愛のメッセージですね!ドナ、君は僕にとってかけがえのない大事な人なんだよ〜と繰り返すサビになっています。Donnaの響きとone I、on aが韻を踏むようになっていまして、しっかりと狙って書かれています。

Let’s for now pretend that you’re the one I wanna
Yes I’m sure that you can join me in this trend
Then I’m the one you wanna
Yes I’m sure we can pretend and play this game
The “I’m the one you wanna” like we did before
So will you come and play
ooh little Donna
Yes I’m sure we can be pretend
さあ偽ろうよ 君はかけがえのない人だって
あぁ君も加わってくれるってわかってるよ
僕も君にとってかけがえのない人だからね
さぁ偽りのゲームをしようよ あの頃の僕らのように
だから加わりなよ
僕らなら偽ることができるよ

サビの可愛い歌詞の内容が本心なのか偽りなのかわからなくなるような内容です。ほとんどが同じ意味の繰り返しなのですが、そのために情報が少なく、『あの頃』も偽っていたのか『あの頃』みたいに見えるように偽るのか分かりません。

どちらにせよ、なんだか切ない雰囲気が漂ってきました。二人は現在どんな関係性なのでしょうか。どんな想いをお互いに抱いているのでしょうか?

Let’s take all we can and do all the things we wanna
‘Cause we both know that this love
We had will end with the end of summer
Until it’s June again
But for now the plan is to do all the things we wanna like we did before
And I know that when it ends ooh little Donna
Yes I’m sure we can be friends
さぁすべてをやろうじゃないか
だって僕たちはその愛を知っているんだから
僕たちは夏の終わりと一緒に終わらせたんだ 再び6月が来るまでね
でも今は以前の僕らのようにやり過ごさなきゃ
わかってるよドナ 終わったんだって
僕たちは友達になれるさ

これまた繰り返しが多いこと。なかなか内容が見えませんが、6月に二人は恋をして、そして夏が終わると共に別れてしまったのではないでしょうか。

でもまた来年の6月が来るまで仲良しの二人を演じなきゃね〜なんて主人公は言っているんですが、最後の方で「わかってるよ、終わったんだよね。でも友達になれるさ!」と切り替えしています。なんだか切ない...

All I wanna do is be with you
I know for now that all my feelings are true
So all I wanna do is be with you for all of July
僕は君と一緒にいたいんだ
今僕が感じていることが本当だってわかってる
だからこそ君と一緒にいたい また7月が来るまで

僕の予想で訳してきたわけですが、大まかな印象として、主人公はひと夏の恋に未練がタラタラなんだと思います。

ドナの気持ちは離れてしまった。なんとかしてまた出会った夏の初めの頃のようになりたい!そうだ、また夏が来るまで恋人のフリをしようよって提案してみよう!そうすればまた僕と恋に落ちてくれるかもしれない

こんな感情だと思うんですよね。切ないです。二人で終わらせたと強がりを言っていたのに、まだ別れを飲み込めていないんですね。

せめて友達でも...なんて主人公は言っていますが、そうもいかないでしょう。お互いが気まずくなるだけですからね

ひと夏の恋に取り残された男の情けない未練ソングのようです。切ないけどわかりますね〜

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コード進行について

サビ部分です。

譜面で
li1

キーエディターで
li2

いや〜シンプルで明るいメジャーのコード進行ですね!Ⅰ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴです。

サビの歌詞、好きだよドナ〜って感じとマッチして可愛らしく演出されています。このサビでの明るい歌詞、明るいコード進行が後々に効いてくるわけですね!

明るさの裏に潜む切なさが時間と共にじわじわと効いてきます。独りよがりな明るいコード進行です...

このような直球な明るいコード進行は聞き手に深読みさせると効果が出てくるのではと感じています。

 

続きましてAメロ部分です。

譜面で
li3

キーエディターで
li4

こちらはⅥm→Ⅱm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅲmと少し暗め。メジャーのダイアトニックコードのみのコード進行なのですが、マイナーコードを積極的に使っているために悲しい響きが続きます。

唯一ⅣのE♭が出てくるのですが、ⅢmのDmへ引き戻されてしまいます。主人公の心情と連動しているように僕は感じてまして、できればⅤのFへ行きたいんですよ。明るい未来へ進みたいんだけど、現実はDmへと戻っていく。

だから4小節目のDmのあたりでは低い音程でゴニョゴニョとメロディが流れていきます。

 

こういったメロディとコード進行が歌詞と連動させらてると、イメージが伝わってジンワリきたりします。サビの明るさとAメロの切なさが対比となっていて、場面転換がうまくできている曲だと言えます。

最後に

Little DonnaのDonnaはドナちゃんであってほしいなって思っています。貴婦人だったら意味が変わらなくもないけど、主人公の立ち位置が変わってきちゃいますよね!

不倫相手だったりして、夏になったら旦那さんが出張に出るからまた恋ができるみたいな...ドナちゃんであってほしい。

GANO

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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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