Vol.99.5 ポカリスエットのCM曲、これってもしかして『D.A.N.C.E. / Justice』じゃない?

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

新しいポカリスエットのCM曲

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

4月より放送されているポカリスエットの新CMをご覧になられましたでしょうか?


ポカリスエットCM|「エール」篇60秒

部活動に励む男子高校生を歌い踊りながらエールを送るマネージャーというストーリーのようですが、気になるのはなんといっても曲ですよね!


ポカリスエットCM|「サンクス」篇 60秒

7月よりポカリスエット新CM「サンクス」篇も公開されましたね!

「エール」篇と「サンクス」篇は、歌詞は違いますが曲は一緒になります。

———-

ポカリスエットの新CMのこの2曲、聴き覚えある方も多いはず。


Justice – D.A.N.C.E. (Official Video)

フレンチエレクトロデュオのJusticeの名曲D.A.N.C.E.にそっくり!

以前このサイトでも取り上げています。

これってオマージュですよね?

ポカリスエット新CM曲とJustice – D.A.N.C.E.の接点を見ていきましょう!

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ポカリスエットのCM曲 歌・歌詞について

歌詞は大塚製薬のホームページ内、ポカリスエットCMのナレーション部分に載っていましたので引用していきます!

キミは負けず嫌いなマイボーイ
夢を叶えて!

あたしアンタのママじゃないわ
見つめるマネージャー

イケてないとかイケてるとか
誰が決めるの?

セラヴィ!
本気を出して奇跡起こしてみようよ

浴びてくシャワー潤んだ瞳(め)に
涙と汗がキラメク レッツゴー!!!!!

キミの夢はボクの夢
必ずたどりつけるはずさ

キミの夢はボクの夢
想像以上の未来で
ラララ ラーララ

作詞は西寺 郷太さん。西寺 郷太さんといえば「日本一マイケル・ジャクソンに詳しいミュージシャン」として有名ですよね。「マイケル・ジャクソン研究家」とも言われています。

まずここで接点1! 原曲(と、もう言っちゃう)のJustice – D.A.N.C.E.はマイケル・ジャクソンへのトリビュートとして作られています。

1.マイケル・ジャクソンへのトリビュート曲のオマージュを作詞したのがマイケル・ジャクソン研究家の西寺 郷太さん

そして歌詞に出てくる『セラヴィ!』の部分に注目です。「マイボーイ」や「マネージャー」「レッツゴー」など英語を使用しているのにわざわざフランス語の「セラヴィ!」を使っています。

『セラヴィ、C’est la vie』とはフランス人が使う決まり文句です。「これが人生さ!」とか「しょうがないよね」みたいな使い方ですね。

ここが接点2! Justiceはフランスのミュージシャンです。フランス語をあえて入れるのはオマージュだから?

2.歌詞の中にわざとフランス語が混ざっている

7月よりポカリスエット新CM「サンクス」篇の歌詞もありましたので引用させていただきます。

キミが
信じてくれたおかげ
サイコー 夏が来た

オーマイガッ!
ゲームのギリギリまで
勝負はまだ見えない

補欠
レギュラー
マネージャー
応援団
全員でつかむぜ

迫る
ライバルもプレッシャーも、いつか
人生の仲間だ

みなぎるパワー
青い空
涙と汗がキラメク
レッツゴー!

キミの夢はボクの夢
限界なんてぶち壊そうぜ

キミの夢はボクの夢
想像以上の未来で
ラララ ラーララ

まだまだ続きますよ!

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ポカリスエットのCM曲 振り付けや編曲者

ホームページのスタッフリストにて振り付け師や作曲、編曲者が載っています。

振付:Olivier Casamayou(I Could Never Be A Dancer / IUGO)
振付:Carine Charaire(I Could Never Be A Dancer / IUGO)
振付:進行 Snuki(Conecting the Dots)

振り付けをしている内の2人、I Could Never Be A Dancerというグループ名で活躍されているOlivier CasamayouとCarine Charaire、どちらもフランス人ですね〜。

I Could Never Be A Dancerとして多くのMVの振り付けを担当しています!これが接点3ですね。


Willy Moon – Yeah Yeah

Kylie Minogue – Crystallize

3.ダンスの振り付け師がMVも多く担当するフランス人デュオ

作詞:西寺 郷太
作曲:梅林 太郎
作曲:mochilon
編曲:YUKSEK
編曲:mochilon

編曲欄にYUKSEKという名前が。この方、フランスのエレクトロ系のミュージシャンです。

でね、Justice – D.A.N.C.E.のRemixもやっているんです! 接点4ですよ〜。


Justice – D.A.N.C.E. (Yuksek Edit)

4.編曲者が「D.A.N.C.E. / Justice」のRemixも務めたフランスのエレクトロ系ミュージシャン

続きまして楽曲のコード進行についてです。

ポカリスエットのCM曲 コード進行について

「D.A.N.C.E. / Justice」のコード進行についてはこちらをどうぞ。



動画冒頭より始まるコード進行と、D.A.N.C.E. / Justiceを比べていきます。

pokari1

ポカリスエットCM曲はキーがC#マイナー、D.A.N.C.E. / JusticeがF#mですので、シャープ1つ違いの近親調です。

そしてキーに対するコードの位置を示すディグリーが青文字の部分です。

「Ⅲ→Ⅶ/Ⅱ→Ⅰm→Ⅶ→Ⅵ→Ⅵm♭5/♭Ⅰ→Ⅰ」と「Ⅲ→Ⅶ/Ⅱ→Ⅰm→Ⅶ→Ⅵ→#Ⅵm♭5→Ⅶ」と後半2このコードの位置は違えどほぼ同じです。

「Ⅵm♭5/♭Ⅰ→Ⅰ」と「#Ⅵm♭5→Ⅶ」の違いもディミニッシュからメジャーコードに移る部分は全く一緒です!!

さらに、0:08から始まるメインコード進行を比べていきます。

pokari2

ここはもう全く同じ。「Ⅰm→Ⅰm7/Ⅶ→#Ⅵm♭5→Ⅵ→Ⅵm/♭Ⅰ」で同じコード進行です。

5.原曲の「D.A.N.C.E. / Justice」とコード進行がほぼ同じ

もっといえばストリングスやブリブリのベースが入ったアレンジ、大勢でユニゾンで歌うところなども接点ですよね!

6.アレンジ面もほぼ同じ

こ、これは確信犯ですよ!

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
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まとめます

新ポカリスエットのCM曲と「D.A.N.C.E. / Justice」の接点をまとめました。

1.マイケル・ジャクソンへのトリビュート曲のオマージュを作詞したのがマイケル・ジャクソン研究家の西寺 郷太さん
2.歌詞の中にわざとフランス語が混ざっている
3.ダンスの振り付け師がMVも多く担当するフランス人デュオ
4.編曲者が「D.A.N.C.E. / Justice」のRemixも務めたフランスのエレクトロ系ミュージシャン
5.原曲の「D.A.N.C.E. / Justice」とコード進行がほぼ同じ
6.アレンジ面もほぼ同じ

このような結果となりました。

新ポカリスエットのCM曲は「D.A.N.C.E. / Justice」への愛あるオマージュだと言えます

確信犯です。完全にフレンチエレクトロファンホイホイです。

記事書いちゃいましたね!

GANO

ダンス動画を上げるなら読んでおこう!



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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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