Vol.52 AppleのCMで聴いたことあるはず!『CHANNEL SURFING Feat. KOOL KEITH / FEATURE CAST』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

CHANNEL SURFING Feat. KOOL KEITH / FEATURE CAST

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

前回に引き続きAppleのCM曲です!前回分はこちら


AppleのiPodはとても革命的でした。当時中学生だった僕にとってもAppleのCMは特別に感じたし、映像も音楽もカッコよく感じました。AppleのCM=センス良いみたいな。それは現在も変わりませんが

そんなAppleのCMの中で1番印象に残っているCMがこちら!


覚えている方いるでしょうか?iPodとiTunesの初期のCMですね。このCMで流れているブレイクビーツが大好きでよく検索したものです。

使わている曲(実際はちょっと違う?)がこちら


CHANNEL SURFING Feat. KOOL KEITH / FEATURE CAST

当時Feature Castと検索しても全然出てこなかったのですが、どうやらイギリスのDJのようですね。今検索するとFeature Castのミックスやマッシュアップが結構出てきます。当時はこの曲が欲しくてしょうがなかったんだけど、CDなんてなくて泣き寝入りしてました。

このChannel SurfingはDJならではのサンプリングでできております。まずオケに使われているのがこちら。


Corduroy – London England

こちらもイギリスです。コーデュロイはアシッドジャズバンドですね、渋いです。ターンテーブルで早回しにして使っているのでキーはこちらが低め。

裏で流れているボンゴはApacheのイントロのようだけど、聞き比べると違うような?


Incredible Bongo Band – Apache

Apacheはブレイクビーツの定番ソングです。Apacheをサンプリングした曲も多くあります。

そしてフューチャリングとされているKool Keith、実際に楽曲に参加しているわけでなく、こちらもKool KeithがMCを務めるHip HopグループのUltramagnetic MC’sの曲をサンプリングしたものです。


Ultramagnetic MC’s – Poppa Large

1:14からのKool Keithのラップ部分がサンプリングされています。

 

このように各曲のいいとこ取りをして1曲を作り上げられてるんですね。すごくカッコ良い!

カッコ良いサンプリングで構成されているこの曲、内容はどうなっているんでしょうか?

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歌詞について

歌詞はUltramagnetic MC’sのPoppa Large内のラップ部分です。

Now I’m back to funk, freak the funk,
Hype the funk, swipe the funk and all that junk.

CHANNEL SURFING内では順番が入れ替わっていまして、Back→Swipe→Freak→Hypeとなっていまが、上記のままに訳しますね。

HypeはHip Hopで使われる際は騙すとか隠すとか誤魔化すって意味で使われます。なので直訳するとこんな感じになります。といってもHip Hopですので、韻を踏んで歯切れの良くラップするための歌詞です。

だから僕的に解釈してしまうと、「俺はファンクに染まり酔って、ファンクを食う」って感じです。

ラップのリズムが曲の4拍子に対してポリリズムとなっていて、とても気持ちが良いです。口に出したいラップ。

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コード進行について

コード進行もブレイクビーツですので永遠ループです!

譜面で
ch1

キーエディターで
ch2

コード進行がどうの言う曲ではないのですが、一応ね。

コードCで終止するのでCメジャーになっていますが、それ以外のB♭、Gm、E♭はすべて同主調のCマイナーからの借用になります。

なのでコードCの部分をCmに変えるとスッキリします。スッキリしすぎてしまうと面白みにかけるので、あえてメジャーで終止するのがアシッドジャズ(原曲がコーデュロイなので)のカッコ良いところでしょう。

最後に

歌詞云々、コード進行云々言ってきましたか、そんなことはさておきとってもカッコ良いブレイクビーツです!

CMのブレイクダンサーが羨ましいですね!!

GANO
サンプリングについてはこちら



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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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