Vol.68 ディスコ・クラシックスとして有名!『A Night To Remember / Shalamar』
公開日:
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最終更新日:2018/07/23
ANALYZE GANO's ANALYZE, Shalamar
A Night To Remember / Shalamar
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
ディスコは70年代後半から80年代にかけて栄えた音楽が流れて踊れる場所のことですね、今で言うクラブがそれにあたります。そしてそのディスコでよくかかっていて、定番曲として残り続けていた曲を『ディスコ・クラシックス』と括ってよく紹介されているのを目にします。
今回はそんなディスコ・クラシックスの中でも僕が定番中の定番(ディスコ世代じゃないけど)だと感じる曲をご紹介します。
Shalamar – “A Night To Remember”
映像がカクカクする箇所もありますが決して通信が遅いわけではないのでご安心を。当時のMVの演出でそうなっているんですね、今見るとなんだか不安になる!
Shalamarは主に80年代に活躍した3人組ダンス・ボーカルグループです。MVで踊っているバーテンダーのジェフリー・ダニエルはマイケル・ジャクソンにムーンウォークを教えた人です。結構な額を手渡したそうですよ!!
80年代を代表するディスコ・クラシックスナンバー、どんな曲なのでしょうか?
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A Night To Rememberの歌詞について
色恋に発展するような場所であったディスコでかけることを想定して作った曲ですので、歌詞もわりと甘めです。
When you love someone it’s natural, not demanding
And that’s one thing I’m proud to say I found in you
I’m so glad we reached an understanding
Now I know my heart is safe with you, hoo…
So now my love to you, baby, I surrender
これはどうやら相手の男性が浮気をしたようですね。浮気をしたことは自然なことだから許すよ、そんなことより今はあなたがいるから安心していられるわって感じですね。3歩後ろからついていきます!みたいな?仲直りできれば浮気したことに文句はつけませんってすごい寛大な女性ですね。
Celebrations and my heart could stay united
And there’s nothing in this world to come between me and you
We’re together and it keeps me so excited
To think of what the power of love can do, ooh…
And I’m filled with a love that’s, oh, so tender
こ、この浮気男!なんて軽い返しなんだ...これはディスコソングあるある「甘すぎて嘘にしか聞こえない」ですね。今まで取り上げてきた男性ボーカルのディスコソングは甘すぎて嘘っぽいものばかりですよ。でもこの直球に愛を伝える感じが女性はたまらないのでしょう。当時のディスコではこのような男性がモテたのかもしれません。
Get ready tonight
Gonna make this a night to remember
繰り返されるフレーズです。今まであった悲しいこともすべてなしにして今夜が最高潮、これからは明るい未来!ってな感じでアゲアゲです。これこそディスコ・クラシックス!!
A Night To Rememberのコード進行について
ヴァース部分からいきましょう!
これからコーラス部分に向かうぞ〜って部分ですね。前半2小節を繰り返したのちこの4小節にきます。
Fメジャーの曲なのでⅣM7→Ⅲm7→ⅣM7→#Ⅳm7♭5→Ⅴ7ですね。ポイントとしては後半部分でしょう、B♭M7→Bm7♭5→C7ですね。通常B♭M7→C7と進みたいところですが、間にBm7♭5を入れることでより「コーラスに向かう感」「期待感」を高めています。次にいくぞ!いくぞ!!の2段階ではなくて、次にいくぞ!いくぞ!!いくぞ!!!と3段階に増やしている印象を受けます。期待を煽りたい場合に使うと良いですね。
煽らせた後のコーラス部分です!
Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴm7→Ⅰ7→ⅣM7です。このコーラス部分に終止感がないのは後半2小節が下属調のB♭へ転調しているようにも聴こえるところからでしょう。実際にはB♭M7へ向かうためのトゥーファイブとしてCm7→F7が使われているわけでして、この終止感を出さずに永遠繰り返すところがダンスナンバーでは欠かせないところだと言えます。
近親調からの借用は構成音も似ているため(今回はEがE♭になるだけ)使うとちょっとした違和感とトリップ感と言いましょうか、浮遊感がありそれだけでおしゃれに聴こえます。使いすぎるとずっと浮遊してしまって借用の良さがなくなってしまうので、大事なところにだけ使いましょう!
途中でホントに半音上に転調する部分は、B♭M7で着地したのち、B♭m7→E♭7で上記のコーラス部分の半音上げたコード進行に変わります。こういった転調で永遠伸ばすのも1つの手ですね!
最後に
平成生まれの僕もディスコ・クラシックスが大好きです!時代を超えて聴かれる曲ですので、この曲以外も探してみてはいかがでしょうか?
GANO
この曲もディスコ・クラシックス!!
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