映画『ヴェノム』 トム・ハーディとヴェノムがとにかく可愛い。残虐性や脚本は置いといて、可愛らしさを楽しむバディムービー

公開日: : 最終更新日:2019/04/07 映画

映画『ヴェノム』 トム・ハーディとヴェノムがとにかく可愛い

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

2018年11月2日に日本でも公開となった『ヴェノム』を観てきました!

スパイダーマンに出てくる悪役ヴェノムを主人公として描く映画となっています。

では、まず予告編を観ていきましょう!

映画『ヴェノム』予告

悪役が主人公でスパイダーマンも出ないなんて、どんな展開になるんでしょう?

MCUとは違う世界ということですよ。どうなんでしょう?

『ヴェノム』はこんな人にオススメ!

どんな人が『ヴェノム』を楽しめるか考えてみました。

・大味なアクションを楽しみたい人
・キャラクター性で楽しみたい人
・トム・ハーディが好きな人

こんな感じ。

まず大味なアクションを楽しみたい人。ちょっと最近シリアス路線でのヒーローもの多くない? 難しくない? みたいな人はヴェノム、ちょうど良いと思います。

そしてキャラクター性で楽しみたい人。キャラの魅力、キャラ萌えできるかってことですね。ここは抜群です、ヴェノムとエディコンビは可愛いです。

最後にトム・ハーディ好きな人。アウトローで悪い役が多めなトム・ハーディ、その悪そうな彼が非常に可愛い感じになっています。

ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!

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『ヴェノム』の予告と本編のギャップ


出典:YouTube

上記の予告だけでなくその他『ヴェノム』の予告を観ると、どれもダークで怖そう。

『最も残虐な悪が誕生する』のコピーと、ヴェノムの気持ち悪い見た目もあり、かなりグロテスクで暗いイメージが先行します。

ただし年齢制限はPG12、12歳以下は保護者がいると望ましい程度、つまるところ全年齢対象ですね。あれ、そんなグロくないのかなって感じで劇場へ。

するとどうでしょう、絵作りはややダークですがストーリーも分かりやすいしグロは全然ないしエッチなシーンもまったくなし!

たしかにヴェノムは人を喰うんですが、本編で喰うのは悪いやつを2人だけ。いや、喰ってるけども、ダメだけども、もっと喰っても良くない?

そうこれ、「全然残虐ちゃうやないかい!」のツッコミ待ち映画だったんですね。広告はすべてボケだったんですわ。

僕自身も悪くてグロいのを楽しみに観に行ったのですが、あまりの可愛らしさとコミカルさに笑っちゃって、全然裏切られてるけど楽しめちゃいました。うん、全然好き。

ヴェノムが可愛い

やたら言われていますが、僕も可愛いって思いましたよ。

残虐と言いながらも、全然悪いことしない。むしろ地球救っちゃってるし良いやつです。

まず腹が減ったから喰いたいという基本的な欲求ですが、そこもエディが「ダメだぞ〜」って言えば喰べません。え、良い子。

エディの内臓をつまみ喰いしちゃっていてエディの体に支障をきたしていても「俺が治す!」と。優しいなお前。

さらには元カノのアニーとエディが2人きりになると「お前はまだ謝ってない、今がチャンスだ」とアドバイス。え、ヴェノムめちゃめちゃ良いやつじゃん。わきまえてるじゃん。

しかもサラッと自分の弱点が4000ヘルツ〜6000ヘルツ音と炎だって言っちゃう。可愛い。

とにかく可愛い。ギャップ萌えってやつですね?

トム・ハーディが可愛い

主人公エディ役を演じるトム・ハーディは、観た目通りアウトローな役柄が似合う俳優です。

DCでは『ダークナイト ライジング』で悪役ベインを演じていまして、ムキムキで極悪でハマってるんですよ。顔全然見えないんですけどね、ノーランがトムハ好きすぎて顔隠しちゃうんだよね、偏愛だね。

エディはヴェノムに寄生され、体の内側から喋るヴェノムと会話するわけですが、実際にはトム・ハーディが一人芝居をしているわけですよね。

その1人芝居がまた面白いこと面白いこと。ヴェノムの行動に振り回されながらも周りにはわからないから必死で誤魔化すエディ、いつものアウトローなトム・ハーディとは違った演技です。非常に面白い。

ヴェノムに寄生される前も、隣人の騒音に文句も言えず枕で耳を塞いじゃって、全然強くない。可愛い。トイレ掃除しろ

ライオットとのバトルラストではエディをかばうヴェノムと、かばうヴェノムを止めようとするエディ。相思相愛じゃん。

可愛いと可愛いが合体したら、そりゃ可愛いができますわな。

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『ヴェノム』のストーリーに期待しちゃいけない


出典:YouTube

ヴェノム可愛いトムハ可愛いで全米でもウケてるし日本でも同じ反応で興行収入は伸びているんですが、評論家からは低評価が相次いでいます。

それもそのはず、ストーリーが超大味なんですよね。大雑把で深みもないしメッセージも大したことない。

そりゃあの予告だし? トム・ハーディでリズ・アーメッドでミシェル・ウィリアムズときたら? あ、全員辛そうな役柄で観終わったら暗い顔で劇場出る系だと思うじゃん?

そこでのドタバタコメディど根性ガエルなんですから、低評価も仕方ないですかね。

でも興行収入は伸びています。なぜこんなに愛される? 僕はこう考えます。

『ダークナイト』以降のアメコミ系はよりリアルでシリアスな展開を求めがちでして、幅広く映画を観る勢にはそのダーク路線はウェルカムなんですが、ライト層には重すぎたんですよ。

そこでの『ヴェノム』は言わば、ダーク路線へのカウンターなんです。上がりすぎた”ダークのハードル”を下げるべく制作された、そう考えるとそんな低評価つけなくてもいいんじゃない? と思います。

とは言っても、キャラ萌えだけでストーリーの大味具合はものすごいんですけどね!

ヴェノム全然喰べないし、ライオットも結構大人しくドレイクのとこまでくるし、ヴェノムが離れたエディ全然体元気だし、アニーに寄生したヴェノムも優しいままだし。

まぁ良いんですよ、ライトにダークヒーローを楽しめば! 細かいこと言ってると喰っちまうぞ!(喰わない)

『ヴェノム』と『スパイダーマン:スパイダーバース』って関係あるの?


出典:YouTube

『ヴェノム』のエンディングはなんと3パートありまして。

①ヴェノムちゃっかり生きてました、同じにスタン・リーエンディング
②続編匂わせカーネイジが敵ってことはスパイディと連携? エンディング
③ソニー制作のアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』特別映像エンディング

となっております。

①に関しましては、そりゃお決まりだよね愛らしいよねでOK。②に関してもトムハ3本分契約してるらしいし展開によってはMCUと混ざるかもな匂わせ方も悪くないです。

僕が物申したいのは③。

『スパイダーマン:スパイダーバース』は『ヴェノム』と同じくソニー制作であり、もちろんマーベル繋がりだしスパイダーマンはヴェノムの宿敵ですから関連性もありありです。

ですがね、あまりに世界が違いすぎません??

だってどうやっても『スパイダーマン:スパイダーバース』と『ヴェノム』は混ざらないでしょ。

アニメと実写だし、『ヴェノム』続編にスパイダーマンが出ても『スパイダーマン:スパイダーバース』にヴェノムが出ても、それは別のお話です。

まさか『ヴェノム』続編にアニメーションのスパイダーマンが出るなんてことしないですよね。『スペース・ジャム』かよ。

この③のエンディングは『ヴェノム』の世界観ぶち壊しで、違和感ありまくり。まったく異質なものでして、どんなに『スパイダーマン:スパイダーバース』が面白かろうと、この宣伝方法はよろしくない。

脚本の大味具合に目をつぶったとしても、本編とはまったく関係ないソニーのやり方に低評価です。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
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最後に

負け犬と負け犬が合わさればダークヒーローになるという展開自体、非常にお行儀がいい感じがしますよね。

このまま興行伸ばしてもらって、ぜひ3部作にしてもらいましょう!

GANO

クリストファー・ロビンの傘の振り方が完全にオビ=ワン・ケノービ



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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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