映画『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 名作のスピンオフ作品は期待値が高くなりすぎる?
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最終更新日:2019/01/20
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映画『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 名作のスピンオフ作品は期待値が高くなりすぎる?
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2018年6月29日に日本でも公開となった『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』を観てきました!
スター・ウォーズのスピンオフ第2弾ですね!
では、まず予告編を観ていきましょう!
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」日本版予告
ルークと出会う前の若いハン・ソロを描く作品というのがわかりますね。
ファンの多い作品なので期待値も高いです。
『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』はこんな人にオススメ!
どんな人が『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』を楽しめるか考えてみました。
・スター・ウォーズ旧三部作が好きな人
・間延びしないテンポで楽しみたい人
こんな感じ。
人気キャラクターであるハン・ソロは旧三部作、エピソード4〜6に出てくるキャラクターですね。
続三部作の1作目『フォースの覚醒』にも登場しますが、年老いているのでどちらかというと旧三部作が好きな人が楽しめると思います。
そしてテンポよい展開を求める人は楽しめますね! ディズニーは子供が観ても飽きないように必要以上の間を取らないですから。
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
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『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 で人間関係を楽しむ
旧三部作で大人気のキャラクター、ハン・ソロ。そして相棒のチューバッカはどのように出会い、友情を築いたのか。ここが気になるところですよね。
チューイの出会いから徐々に仲良くなっていくと予想していたのですが、意外にも牢屋から逃げ出すという利害関係が一致し出会いも早々に仲良しに。
囚われの身であったウーキー族を救い出す手助けをしたという点も仲良くなるきっかけではありましたが、そんな大きなポイントでもないんですよね。
どちらかというと、本作から『新たなる希望』の間に友情が深まったかのような内容となっています。
つまり、もっと2人のやり取りを観たかった! ということですね。僕も、ファンも。
加えてハン・ソロの悪友ランドとの出会いも気になるところ。
ここは僕的にグッド! 女ったらしでギャンブラーでイカサマ師なランドと、それに対抗するかのような振る舞いで遣り合おうとするハン・ソロ。
これこそ悪友、騙し騙されな関係でも利害の一致で共闘しちゃう感じが男心をくすぐりますね。
L3とランドの関係も素敵でしたね。撃たれ壊れるL3に駆け寄るランドのシーンは、本作のベストシーンだったと思っています。
そしてそして、ハン・ソロの師匠的立ち位置のベケット! 彼も魅力的でしたね。
見事な銃さばきとリーダーシップは男の憧れ。若造であるハン・ソロを大人のアウトローに変えたのは彼だったのだとわかったのは嬉しいポイントですね。
常に自分の利益だけを考え行動する姿は、悪人ですが清々しく、この世界で生きていく者としての強さが見えました。
最後にハン・ソロに撃たれたのは、ベケットの父親的優しさに思えましたね。
『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』でキーラは必要だったのか?
本作のヒロインであるキーラ。冒頭シーンでハン・ソロと逃亡を図る、元彼女ですね。
キーラを救い出すことが目的だったはずなんですが、序盤からあっさり合流。かつ旅にも同行してくれるという。
あれ? 苦労して苦労して出会って、でももう昔の彼女じゃなくて、でもハン・ソロを最後の最後にかばって死んで。みたいな立ち位置じゃないんだ。と思っちゃったよ。
キーラにもハン・ソロと別れてからの3年間辛いことがあったそうなんですが、その間の描写はなし。
悪の組織の親玉に囚われた姫的な立ち位置ではあったのですが、どこかキラキラ女子と言いたくなっていまうような余裕感。
ラストではダース・モール(製作予定だったオビ=ワン・ケノービスピンオフへの伏線?)も出してきて本作の重要人物であることをより強めたにせよ、必要だったキャラとは思えませんでした。
男たちの大冒険を期待していた、少なくとも予告ではその雰囲気があっただけに、ここまで彼女に持っていかれたのはファンとしてがっかりポイントだったのではないでしょうか。
いやごめんなさい、僕ががっかりだっただけでした、、、
『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』で気になる場面転換と音楽
本作で最もムムムっとなってしまった箇所は、場面転換と音楽なんですね。
スター・ウォーズシリーズって場面転換するときはフェードインする形をとってきたんですよね。
別にそれが良かったとか、新しい手法がダメとかそんなことは言いたくなくて、むしろウェルカムなんですが。
本作の場面転換は場面ぶつ切り音楽カットアウトな力技ばかり。余韻がまったく味わえないんですね。
楽しい場面を多くするため詰め込んどいたよ〜飽きないでしょ〜と言わんばかりの場面転換でしたが、それで映画としての抑揚がなくなってしまい、全体通してフラットなテンションになってしまっています。
盛り上がり場面を作るためには落ち着く場面も必要なんですが、その差が生まれないほどにフラット。テンションぶち上げシーンがなかったなと感じています。
音楽だけを考えても、壮大なテーマが流れワクワクする場面が全くなかった。ガシャガシャなる効果音にさらにパーカッションとリズム重視のメロディでもうガッシャガシャ。
巨匠ジョン・ウィリアムズの呪いとも言えるわけですが、その点『ローグ・ワン』のマイケル・ジアッチーノはスター・ウォーズらしさと新しさを混ぜてうまくやっていたなと思います。
シリーズで最も音楽が頭に入ってこない作品だと感じました。
『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 舵取りがすべての問題?
なんやかんや苦言が多くなってしまうんですが、どれもこれも舵取りが問題なのではないでしょうか?
熱狂的なファンが多いシリーズなので期待値も高いし、難しいのはわかるんですが、やはり監督を降板させ7割を撮り直すというのは異常事態です。
飽きさせないような詰め詰め展開もディズニー的で、もっと時間を楽しめるような作品にして欲しかったですね。
撮り直しの結果予算が足らず寄りの映像ばかりになっているのも、作品をこじんまりさせてしまったのではないかと感じます。
飽きさせないために冒頭からハン・ソロが出てきちゃうのも、上記の予告編のようなタメがあった方が楽しめたのにと思ってしまいますね。
マジでその場しのぎの若造な余裕のなさを終始出すハン・ソロより、ハードボイルドなハン・ソロを期待していた自分がいるのも確かです。
ディズニーの舵取り問題ですね。
最後に
とはいえスピンオフ系も好きな自分としては、なんとかこのままオビ=ワン・ケノービ、ボバ・フェットスピンオフも製作して欲しいところ。
なんせ公開2日目に観に行ったのに劇場ガラガラでしたからね、、、
世界で公開日が遅いのは前評判が流れてきてしまってよろしくないです。無理してでも同時公開をお願いしたい!
GANO
フィクションであることを強調するほど生々しい


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