映画『X-MEN ダーク・フェニックス』 手塚治虫「火の鳥」と「キャプテン・マーベル」。駆け足での終了はMCU入りを意味する?
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最終更新日:2019/06/30
映画
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』 手塚治虫「火の鳥」と「キャプテン・マーベル」
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2019年6月21日に日本公開となった『X-MEN ダーク・フェニックス』を観てきました!
X-MENシリーズラストとなる作品ですね。
では、まず予告編を観ていきましょう!
映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』本予告【最後のX-MEN】編
ジーンの力が暴走するお話ですね。
シリーズラストを飾る本作、期待値高まりますね!
映画『X-MEN ダーク・フェニックス』はこんな人にオススメ!
どんな人が『X-MEN ダーク・フェニックス』を楽しめるか考えてみました。
・X-MENシリーズが好きな人
・ソフィー・ターナーが好きな人
・マイケル・ファスベンダーが好きな人
こんな感じ。
X-MENシリーズなのでX-MEN好きは観ましょう。どの未来に繋がるのかな? みたいな部分も含めX-MENは楽しめますよね。
そしてソフィー・ターナー好き! ゲースロのサンサが好きなら観ましょう。キリッとした表情が非常に魅力的です。
最後にマイケル・ファスベンダー(X-MEN公式ではマイケル表記)好きは観ましょう。今回もしっかりやってくれてます。
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『X-MEN: ダーク・フェニックス』を観る前に観ておきたい映画
X-MENシリーズとしても多いですし、関連作品、マーベル作品となるとかなりの数です。予習が大変かも? って人もこれだけは抑えておきましょう。
『X-MEN:アポカリプス』だけは観ておきましょう!
本作につながるお話ですし、話の中心となる(ソフィー・ターナー演じる)ジーンが初登場する映画です。
X-MENシリーズはお話が結構ややこしいので、本作観て興味出た! となったら公開順に全部観ることをオススメします。
もうちょい予習するなら何がいいかな? アポカリプス前の『フューチャー&パスト』かなとも思ったんですけど。
観てもいいですが、ここから始めるのも難しい! もう観た人ならわかると思いますが、ずっと観て来てもややこしいんですよね。
ややこしいというか、そこどうなったの? な部分があって、観るなら全部観ないとわからん! な状態になっています。頑張ってください!
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
『X-MEN: ダーク・フェニックス』 X-MENは手塚治虫「火の鳥」
X-MENシリーズは矛盾点や伏線の回収しなさ加減が毎回すごいですよね。
『フューチャー&パスト』で生じたような別の世界線のお話なんだ、とか『デッドプール2』で俺ちゃんがグリーン・ランタンを亡き者にしたとかで納得するしかないんですが。
本作を観て、X-MEN全体を手塚治虫「火の鳥」のようなものと解釈できるなと感じました。
非常に重いお話が続く「火の鳥」なんですが、その分考えさせられる名作ですのでオススメです。
でですね、火の鳥って不死鳥という設定なんですけど、それだけでなく神と呼ばれる存在だったり、宇宙自体だったり、作者である手塚治虫であったりと、結構何でもアリな存在なんです。
何でもアリって言っちゃうと軽い印象を受けるかもしれないんですが、運命や輪廻みたいなものの拡大解釈した存在ということなんです。詳しくは漫画を読んで欲しいんですけど。
火の鳥は何度も何度も人間を作り直すんです。毎回人間同士の殺し合いが起こり全滅してしまうんですけど、火の鳥は希望を持ってまたやり直す。
火の鳥の世界では同じ顔の別の人物の話や、繋がっているんだけどちょっと違うみたいな、まさにX-MENのような状態なんです。
本作のラストでジーンは死ぬ、という解釈がされていますが。僕は火の鳥の一部、コスモになったのではないかなと思っています。
それは死であり生であり、1人の人間でありこの世のすべてでもある。難しい!
そう考えると、あれチャールズ立ってね? とか、ローガン爪治ってね? とか、エリックの息子設定どこいったん? とか、何となく許せる。気がします。
きっと火の鳥が「FOX版X-MENは不完全燃焼だけど、こんどこそDisney版MCU入りX-MENならきっと!」と言っているんでしょう。
『X-MEN: ダーク・フェニックス』 は打ち切り感を感じずにはいられない
火の鳥が打ち切り判断をしてネズミ王国にリブートをお願いしたんですよ。
それぐらい、不完全燃焼ですね。ハンス・ジマーの音楽鳴りっぱなしの2時間、すべて回想シーンに思ちゃいました。
僕としてはもっとジーンに暴れて欲しくて、リブートするなら世界消滅エンドぐらいやっちゃっても(火の鳥だし)いいかなと思っていたんですが、結構なこじんまりエンドで肩透かしを食らった気分です。
というのも、MCUの一区切りとなる『アベンジャーズ / エンドゲーム』があるせいなんですよね。
宣伝文句からして「アベンジャーズが終わる」と「すべてが、終わる」でしょ? 比べずにはいられませんよ。
エンドゲームが過去21作品の集大成で、ものすごいぶち上げ方かつ綿密な脚本だったために、本作の大雑把な終わらせ方はFOX版X-MENらしかったんですが、納得いかないですよね。
そして設定が『キャプテン・マーベル』と似ていたりして。
謎のエネルギーを体内に得た女性ヒーローが戦い、擬態化できる宇宙人が来て敵か味方かな振る舞いをしたり、結局パワーを得る前から心の強い人間でしたという流れ。
『キャプテン・マーベル』が性別なんか関係ないぜジュード・ロウお前は星に帰れな絶対的パワー爆発な展開だったのに対し、本作は父親たちからの解放、巣立ちです。比べちゃいますよね。
比べてしまった手前、ジーンが「嘘も愛があったから許すよ、私みんなのために宇宙へ行きます」という、また犠牲になるのはジーンなのかと悲しくなるものだったのは評価が下がってしまいます。
そしてレイブンいつもかわいそうだよ、次の世界線では幸せになって欲しい。ジェシカ・チャステインはなんだったんだ…。
FOXから卒業して、X-MENはDisneyとMCUとしてやっていくってことなら、ひとまず良しとしますか。
ぜひデップー3でツッコミ入れて欲しいですね。
最後に
苦言を呈しつつも、ロングコートでのジーンはかっこいいですね! 圧倒的に強いのでサノスもサーセイも敵いませんね。
あとエリックは今回も泣いてましたね、いいね。チャールズと幸せに暮らしてください。
最後の最後に。クイックシルバーの超絶楽しい光速シーン入れて欲しかった…。ラストはブライアン・シンガー監督にやって欲しかったです。
GANO
どこのシリーズも不発なの?
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