映画『キャプテン・マーベル』 抑圧された個を解き放つヒーロー。「お前にはできない」をぶっ飛ばせ!

公開日: : 映画

映画『キャプテン・マーベル』 抑圧された個を解き放つヒーロー

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

2019年3月15日に日本でも公開となった『キャプテン・マーベル』を観てきました!

MCU最新作ですね!

では、まず予告編を観ていきましょう!

「キャプテン・マーベル」日本版本予告

どうやら記憶を失ったヒーローを描く映画のようです。

アベンジャーズがなぜ誕生したかの物語でもあるようですよ。

『キャプテン・マーベル』はこんな人にオススメ!

どんな人が『グリーンブック』を楽しめるか考えてみました。

・何かに抑圧されていると感じている人
・アクション&ミステリーを楽しみたい人
・MCUが大好きな人

こんな感じ。

まず抑圧される場面が多い人。この映画、抑圧からの開放感が半端じゃありません。スカッとします。

そしてアクション&ミステリー! ヒーローものかつミステリーってあまりないイメージです。結構ミステリーしてますよ。

最後にMCU好きな人! MCUって言って伝わるんだから好きですよね。この始まりがあって、来月の終わりがある……。

ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!

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『キャプテン・マーベル』 操作され抑圧された現実をぶっ飛ばす!


出典:YouTube

MCUでは初となる女性ヒーロー単独映画である本作、ブラック・ウィドウやオコエなど強くたくましい女性キャラはいたので単独映画が初というのは驚きです。確かにそうなんですよね。

女性ヒーローを今描く意味があるわけですが、観てみると「女性」って枠に収まらない解放っぷり!

女性性からの解放ではなく、抑圧からの解放を描いた映画なんですよね。

一個人が何かのレッテルを貼られて自分の力を抑えている状況から、束縛を打ち破って力を解放する。男性である僕も勇気をもらいましたよ。

偉そうなクソ上司からの解放


出典:YouTube
見事なまでにクソ上司だったジュード・ロウ。クソっぷりが最高でしたね。さすがジュード・ロウ! 好きです。

「最善の君に私が導いてあげるよ」と言いながら、実は自分の利益のために力ある部下を抑圧し操作しようとする上司、ヨン・ロッグ。

キャロル (ヴァース)が能力を使おうとすると素手で私を倒して一人前、感情は殺さないとうまく戦えないぞと指導します。

名付け親は私、君は私の忠実な部下ヴァースなんだと言ってくる感じ、まるっとクソ上司ですね!

操作したい上司vs能力のある部下の構図ができあがっています。

自分は本当はできるはず、そう思ってもただ年上であるってだけで威張っている上司に抑圧されている人。キャロルのようにぶち壊しましょう。

女子供軽視からの解放


出典:YouTube
キャロルは子供の頃から父親や上官、同僚の男たちに「お前にはできない」と言われ続けてきました。

子供だから、女だからと軽視されてきたんですよね。

強制的に力のない、弱い子供である、女であるというレッテルを貼られる存在であったキャロルが、失敗しても何度も立ち上がる姿は魂が震えましたね!

関係ないんだよ、女とか子供とか。そんなもの関係なく私は私だ! 力は元から持っている!

熱い、熱すぎる。私は私であるというメッセージをどストレートに伝えてくれる映画でした。

キャロルのように自ら光り輝く存在になりたいですね。

『キャプテン・マーベル』 都合の良い弱さがないヒーロー


出典:YouTube

かなりスカッとした爽やかな強さを感じる作品だなと思っているんです。それは「都合の良い弱さがない」から。

キャロルは過去の記憶を失った主人公です。ミステリー要素を入れるためによく使われる設定ですよね。

記憶喪失の人物の描かれ方ってどことなく弱々しくて、記憶がないために怯えている感じが多いんですよ。

ストーリーを円滑に進ませるための設定ですし、もし自分も過去の記憶がなかったら不安になったりするだろうなと思うんです。だから悪い設定とは思わない。

でもキャロルは違うんですね。記憶がないなら探ってやる! って感じでガンガン進む。記憶がないことをデメリットとして感じてないんですよ。強い。

その流れで地球での記憶も失っているわけですよね。地球に落ちたときは自分はクリー人で地球のことはわからないって状態でした。

地球外生命体の描かれ方も、どこか怯えていたり、まるで何も知らないでルールを犯すおバカさんのような感じが多いですよね。悪くないけど、ちょっとかわいそう。

それがキャロルにはない! 地球に落ちたかへ〜、まあ私はやるべきことをやるから。って感じで何も動じない!

行動力があるし知的だし、臆することなく堂々と振る舞う姿はスカッとします。マウント取られないし取ろうともしない。

記憶がないから臆病、見知らぬ土地に来たから自信がない、といった都合の良い弱さ設定がされていないヒーロー像がスカッとしていて気持ちが良いです。

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『キャプテン・マーベル』 キャラクターが超チャーミング


出典:YouTube

ミステリーなんだけど明るくで爽やかな印象を受ける本作。キャラクターたちがチャーミングなんですよね。

キャロルは知的だし行動力もあり力もある。超万能ヒーロー。敵であるスクラルでも背景を知ったら、戦いをやめ一緒に食事もする柔軟さも持っています。

そして無駄に戦わない! クソ上司もとどめをささず故郷に送り返すし、ロナンも倒さず脅すだけで終わらせます。

そんでもって最高だなと思った部分がありまして。解放されていく自分の力を楽しんでいるところ!

ちょっと制御できなかったりもするんですが、純粋に自分の力に喜んで楽しんで、超笑顔。最高じゃないですか! まじアゲ。チャーミングです。

ニック・フューリーは言わずもがな。本作では若返ってまして『ジュラシック・パーク』ごろの見た目になっていましたね。

グースには赤ちゃん言葉で話しかけるし、ずっとギャグ言ってるし、歌も歌うし、でも仕事はちゃんとしてる。

ニックってこんな感じだったっけ? と思うような、20年以上前はこうだったのかと。ユーモアを忘れない大人、超チャーミング。

そんでやっぱり猫のグースですね! 猫ではなくフラーケンでしたが。そんなグースが可愛い。

愛らしい見た目で猫好き(ニック)をメロメロにしつつ、クリー人ガンガン飲み込むグース。

このままグースは来月のエンドゲームに出てくるのでしょうか? 出て来てほしいな。

もしニックがいたなら、またメロメロ状態なのだろうか。

あぁエンドゲームが早く観たい。観たいが終わるのは寂しい。MCU、ありがとう…

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
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最後に

爽やか最高映画でしたわ。女性主役ヒーローでしたが、性別を超えた個の存在で最高でした。

エンドゲームでどのような活躍をするのか楽しみですね!

ニックの眼帯の秘密グースだったんかい

GANO

差別もぶっ飛ばせ!



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    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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