映画『ロケットマン』 素晴らしい楽曲たちと演技に大興奮! 愛を求め孤独と戦い続けた天才がそこにいた
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映画『ロケットマン』 素晴らしい楽曲たちと演技に大興奮!
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2019年8月23日に日本公開となった『ロケットマン』を観てきました!
今も第一線で歌い続けるエルトン・ジョンの伝記映画ですね。
では、まず予告編を観ていきましょう!
『ロケットマン』本予告
楽しいミュージカル映画のようです。
PG12なのでお子さんとの鑑賞は少々ご注意を。
映画『ロケットマン』はこんな人にオススメ!
どんな人が『ロケットマン』を楽しめるか考えてみました。
・エルトン・ジョンが好きな人
・家族に愛された記憶がない人
・華やかな人生に憧れがある人
こんな感じ。
エルトン・ジョン好きは必見ですね! たしかに事実と異なる部分もあるのですが、楽曲を人生とともに楽しめるのでオススメです。
さらに家族に愛された記憶がない人。幼少期に両親に愛されなく、大人になっても苦悩する人は結構多いですよね。そんな人も自分と重なる部分があって心に響くと思います。
最後に華やかな人生に憧れがある人! お金持ちで有名でって、外から見るとちょっと良さそう? その生活にも部分も注目です。
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
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『ロケットマン』はエルトン・ジョンの思い出話
レジェンドとされるミュージシャンの伝記映画として近年のヒットした映画『ボヘミアン・ラプソディ』があります。
本作も、『ボヘミアン・ラプソディ』で最終監督を務めたデクスター・フレッチャーが監督しています。
『ボヘミアン・ラプソディ』は監督交代によりブライアン・シンガーの作風を保ちながら残りの30%ほどをフレッチャー監督が撮ったとされています。
本作はフレッチャー度100%! 『ボヘミアン・ラプソディ』よりファンタジーかつミュージカルな作品になっていますね。
『ボヘミアン・ラプソディ』でも言われていましたが、伝記映画でありつつもドキュメンタリーではないので事実と異なる部分が多くあります。
楽曲を演奏した時期や施設に入った時期、エルトン・ジョンという名前の由来とかですね。
古くからのエルトンファンはそういう部分が気になって楽しめなかったという声も聞きます。
なぜエルトン・ジョン自身が制作に参加しながらも、事実と異なる部分が多くなったのか?
それは、この映画がエルトン・ジョンの思い出話だからです。
冒頭から厚生施設での回想が始まります。この映画はすべてがエルトン本人による回想であり思い出である、嘘もつくよってことなんですよね。
回想では両親にまったく相手にされていなくても、施設内では良い子供時代だったと嘘を言っていますよね。これは映画全体のことでもあるんです。
人の記憶はビデオテープのようなものではないので、都合の良いように、または感情に操作されたように事実とはことなるように保存されています。
バーニーの歌詞とエルトンの曲があって、それが人生とシンクロして、孤独と戦い続けた天才ミュージシャンがいたんだ!
そうエルトンが語ったファンタジーなんです。
特にラスト、施設から出て行く際の『I’m Still Standing』は最高でしたね!
1983年の曲なので施設に入る前なんですけど、まだまだエルトンはやっていくぜ! って感じがぴったりでしたよね。
エルトンの思い出話として、キラキラな部分と孤独な部分、両面を楽しめる素敵な映画です。
『ロケットマン』 まずは自分を抱きしめてあげよう
自分に無関心な両親に育てられ、愛を知らぬまま大人になり世界的に売れてしまったエルトン・ジョン。
祖母が寄り添ってくれたので大きくそれることなく音楽の道に進むことができましたが、見ていて辛い人生でしたね。
面と向かって「ハグして」と伝えても「甘えるな」と返してくる父親。大人になって有名になり、再婚した父親の元を尋ねるも愛はまったくありませんでした。
別の子供は抱きかかえるのに、レジーへの接し方は邪魔者扱いしていたあの頃のままだった父親を眺め、涙する姿に見てるこっちも泣けてきます。
母親も父親も理想の愛の形を持っていて、それが得られずにいたために子供を愛せなかったんですよね。どこかで断ち切りたい負の連鎖です。
そして心が大人になりきれないまま、才能を利用し金稼ぎの道具として扱われる日々。
エルトン・ジョンという仮面をかぶって、自分を偽ってステージに立ち続けるのはストレスが半端じゃなかったんでしょうね。
今まで関わってきた人たちが出てきて、それぞれの想いと対峙するエルトン。エヴァンゲリオンみたい。
最後は自分自身、子供のままでいるレジーの心を抱きしめてあげる、自分を許し愛してあげることで再び立ち上がります。
1人では難しかったでしょうが、エルトンにはバーニーがいたのが救いでしたね。
愛されないのは自分のせいではない、自分を責めないことが大切だと言われたような気がします。
『ロケットマン』 タロン・エガートンが抜群!
エジャトンのほうが近い発音らしいんですが、公式サイトはエガートンですし、僕もずっとエガートンって言ってきたのでここではエガートンで。
兎にも角にもタロン・エガートンが最高!
演技が抜群に良くて、青年から中年になっていくまでの苦悩の日々を見事に演じきっています。めちゃくちゃ良くて引き込まれました!!
『Saturday Night’s Alright for Fighting』に乗せて暴れるように踊る姿も、ドジャー・スタジアム公演直前での死んだような顔から一転しショーマンの顔になるシーンも、エルトン・ジョンという人物の心境を見事に表現していて堪りませんでした。
そして歌声も超良い!
『ボヘミアン・ラプソディ』のラミ・マレックは口パクでした(それ自体は悪くないです)が、今回はすべてタロン・エガートン本人が歌っています。
映画『シング』でもタロン・エガートンはエルトン・ジョンの曲を歌っているんですよ。
当時からめちゃくちゃ良い声でしたが、今回はよりハードにボイス・トレーニングを行い挑んだんだそうです。
ラストの合成『I’m Still Standing』MVはまんますぎて笑いました。
タロン・エガートンが出ているってだけで観に行きたくなる、名前で呼べる俳優になった感じがします!
最後に
非常に楽しく観ることができました。マジでロケットになって飛んだのは最高に面白かったです!
小さい頃からエルトン・ジョンの曲を聴いて育ったので、やっぱ名曲ばかりだなと感心しましたよ。影響されまくり!
GANO
エルトン・ジョンが曲やってますよ!


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