映画『グリンチ』 大嫌いはちょっと捻れば大好きになる。本当の気持ちに気づいて一歩を踏み出すグリンチに涙。
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映画『グリンチ』 大嫌いはちょっと捻れば大好きになる
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2018年12月14日に日本でも公開となった『グリンチ』を観てきました!
『ミニオンズ』などを手がけるイルミネーション・エンタ―テインメントの最新作ですね。
では、まず予告編を観ていきましょう!
『グリンチ』日本語吹き替え版本予告映像
クリスマスを盗むって発想が面白い!
2000年の実写映画『グリンチ』との違いも気になるところです。
『グリンチ』はこんな人にオススメ!
どんな人が『グリンチ』を楽しめるか考えてみました。
・イルミネーション映画が好きな人
・羨ましさの裏返しで何かを嫌いになっている人
・小さなお子さんがいる人
まずはイルミネーション・エンターテイメント作品が好きな人ですね。僕も大好きです。テンポがいいし面白いし可愛い。安定のイルミネーション。
同時上映として短編映画『ミニオンのミニミニ脱走』も観れますよ。安定の可愛さ。
そして羨ましさが妬みに変わり、嫌悪感まで湧いちゃって何かを否定している人。なかなか気づくのも難しいけど、なんとなくそんなところあるなって人にオススメ。
最後に小さなお子さんがいる人。2000年の実写映画『グリンチ』も子供向けでしたが、今回ももちろん子供向け。今の子供向けになってますのでぜひね。
字幕版を観に言ったんだけど小学生ぐらいの子が結構いましたよ。
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
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『グリンチ』 大嫌いな理由と向き合おう
大好きの反対は無関心って言いますよね。大好きの反対は大嫌いじゃない、つまり大嫌いって感情は大好きとそう遠くないかもしれないってこと。
そりゃそうですよね、大嫌いって言えちゃうってことはそれだけ興味があるってことですから。
興味があっていろいろ知っているからこそ、何が嫌いなのか言える。
ここがどうだから嫌いってことは、その嫌いな部分が変われば、もしくは自分を少し変えれば大好きになるってことなんです。
グリンチ自身、なぜ自分がクリスマスが嫌いかちゃんと向き合っていませんでした。
クリスマスに浮かれる人々を見ると、クリスマスの歌を聴くと、嫌な気持ちになってしまうから嫌い。
幼少期にクリスマスを誰とも楽しめなかったから、ひとりぼっちであることを痛感させられた過去を持つから嫌いなんですけど、本人も分かっているようで分かっていない。
そりゃトラウマと向き合うことは辛いですからね、感情をごまかしてクリスマスが嫌いで片付ける方が楽です。
でも実際は、クリスマスが嫌いなんじゃなくて独りぼっちが嫌いだったんですよね。寂しかったんです、寂しがってる自分が嫌でクリスマスが嫌いってことにしてたんです。
終盤でグリンチはそのことに気づき、反省し受け入れます。クリスマスのこと、ホントは好きだったってことに気がつくんですよね。
グリンチには愛犬マックスがいるので独りぼっちじゃないんですけど、そこも分かんなくなっちゃうぐらいひねくれちゃったんですね。
自分はどうかな? 無駄に攻撃的になって、ホントは好きなのに受け入れる自分を許せなくて「大嫌い!」と言ってしまってはないかな?
そんな反省の気持ちも湧いてくる映画でした。
『グリンチ』 意地悪やひねくれた態度を許す気持ち
非常に寛大で優しかったのは、シンディ・ルーを含めフーの村の人たち。異常な優しさがありましたね。
グリンチにクリスマスの装飾やプレゼントを盗まれても、唖然とはしてましたがグリンチのこと一切怒りません。
基本的にグリンチの独り相撲です。グリンチが自意識過剰になっているだけなんですよね。
これは、意地悪をする人は寂しがり屋で構って欲しいだけなんだとわかっているからではないかと思います。
実際にグリンチのことを知らなくても、過去に何かあったのかもしれない、トラウマを持っているかもと、相手のことを想像する力に長けている人々だったのではないでしょうか。
だから夢のような村として存在している。言葉にしなくても相手の背景を想像して手を差し伸べる。
シンディ・ルーの父親がなぜいないのかの話もありませんでしたよね。それは観客である僕たちに想像して欲しいからだったんだと思います。
なぜなんだろう? 何か困っているかもしれない。じゃあ、みんなで助け合わないとね。そんな、非常に優しい世界。
説教くさくなく、自然と教えてくれるような形となっています。
『グリンチ』2000年実写映画との違い
2000年の実写版との1番の違いは、グリンチの見た目に触れないこと。
グリンチが人間なのかそうじゃないのか、そんな話は出てきません。
実写版ではグリンチは孤児ではなく、緑色のモンスターのような見た目で生まれてしまったため親を含め全ての人に気味悪がれいじめられて人嫌いになっていました。
アニメ版では見た目に関する設定がごっそりなくなっています。
これは、「見た目で判断しないこと」という説教自体が既に差別的であるという考えで作られたからだと思います。
肌の色、目の色、背丈に言葉遣い。違う人がいて当たり前。そんなことは関係ないよと、あえて触れないでいたのだと思います。
非常に今っぽい子供向け映画だなと感じました。
グリンチは緑色だから嫌われていたんだ、でもみんなはそれでも受け入れた。って話のままだったら、逆に差別することを子供に教えることになりかねませんよね。
なかなかバランスが難しいところではあるのですが、もしお子さんが疑問に思ったら親御さんがうまく説明してあげると良いですね。
グリンチが緑なのは個性の1つで何も変なことじゃない。みんな同じ人間だよと言ってあげる良いです。
最後に
非常にライトに楽しめるクリスマス映画でした。
全員モフモフふわふわでめっちゃ可愛かったです。触りたい。
GANO
全人類必修映画はこれだ!
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