映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は下ネタ満載なのに超可愛い! 社会風刺も入れる爆笑シンデレラ・ストーリー

公開日: : 映画

映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は下ネタ満載なのに超可愛い!

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

2020年1月3日に日本公開となった『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を観てきました!

女性国務長官と無職の男性ジャーナリストの恋ですね。

では、まず予告編を観ていきましょう!


映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』予告編

予告から下ネタ入ってます。

予告ナレーションが山里亮太さんなの好感持てる!

映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』はこんな人にオススメ!

どんな人が『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を楽しめるか考えてみました。

・シンデレラ・ストーリーが好きな人
・下ネタ満載コメディが好きな人
・強く美しく可愛い女性が好きな人

こんな感じ。

シンデレラ・ストーリーなんですが、本作は逆シンデレラ。女性が白馬に乗った王女様ですね。すごくいいんですよそこが。

下ネタも満載です。すっごく面白いんですけど、結構どストレートに下ネタなんで苦手な人は回避!

そして、シャーリーズ・セロン演じる国務長官シャーロットが最高に素敵なんです。強く美しく可愛い、そんな女性が好きな人は観ましょう。

ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!

スポンサーリンク

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』 逆シンデレラ・ストーリーが新鮮に感じる時代


出典:YouTube

男女がカップルになるお話で、どちらも裕福だったり、もしくはどちらも金銭的にも地位的にも低めで登っていくお話は結構あると思います。

男女の格差がある恋物語も、男性が優位な立場、裕福であったり理想的な立ち位置にいて、女性を引き上げるようなお話も多くあります。シンデレラ・ストーリーと呼ばれるやつですね。

本作はシャーロットが次期大統領を狙う国務長官、フレッドが無職のジャーナリスト。女性が男性を引っ張り上げるような形です。逆シンデレラですね!

こんなお話あったかな? と考えると、ここまで直球に逆シンデレラをやっているのはない気がします。

なぜ今までなかったのかを考えると、単純に現実味がなかったからなんですよね。

『プリティ・ウーマン』が現実的、というより理想的だと思われるようなお話だったんですよ。女性からも男性からも、これが理想ですって思っている、思わなきゃ変だった時代がずっと続いてた。

本作でも描かれているように、アメリカではまだ女性の大統領はいません。

ヒラリー・クリントンが党内でバラク・オバマに敗れたり、本選でドナルド・ドランプに敗れなければアメリカ初の女性大統領が誕生していたわけです。

それぐらい最近ではありえる話になってきている。だから今この逆シンデレラ・ストーリーが成り立つようになったんですよね。

オバマがアメリカ初の黒人大統領になる前は、黒人が大統領を演じる映画は新鮮だったんですが、今はそんなことないですよね?

この逆シンデレラが新鮮に感じる今、もう一歩進めるがまだ進めていないもどかしい時代とも言えます。

大統領夫人、ファースト・レディじゃなくて夫だったら何なんだ? なんてことも言ってましたが、違和感たっぷりな今だからこそ楽しめる映画だし、この映画が新鮮ではなくなる時代も来てほしいと願うばかりです。

余談ですけど、ヒラリー・クリントンとバラク・オバマが競った2008年は、どちらが大統領になろうと”初”だったので、新時代な感じがしましたよね。

あの興奮がまたくるといいなと思います。

スポンサーリンク

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』 下ネタ満載、でもそれが普通だよね


出典:YouTube

テレビ番組でセクハラ発言を繰り返す男性2人に愛想笑いの女性1人、映画最後に女性が辞めるとはっきり言う流れは痛快でした。

話的には下ネタ満載だし女性陣もバンバン下ネタ言うんだけど、状況はギリギリわかっている感じでした。

NGなセクハラとOKな下ネタのラインが、ほぼほぼどちらもアウトなんだけど、ちゃんと線引きされている気がしました。

同じ下ネタでも男性が言うのと女性が言うのでは非難され方が違う、けど実際は性別関係なく下ネタって言ってるよねってことも提示したお話だったなと思います。

フレッドのプライベート動画(ハッキング&盗撮なのでウェンブリーは逮捕されろ!)なので、恥ずかしく傷つくのはフレッドのはず。

でも実際はフレッドのネタにされたシャーロットが指さされるんですよね、そんなのコントロールできるものじゃないのに。

これが逆だったとしてもシャーロットが非難されたはずです。変な話ですよね。

その男女の不平等も踏まえ、本当の悪党はクソ大統領とメディアだぜって言っちゃうシャーロットがかっこよかったです。

誰をネタにしても良いし誰がやってても自由、それが自由の国アメリカだし、ていうかプライベートな空間じゃん! 顔射男ってのは笑っちゃうけど

当たり前であることを悪いことと報道したり非難するメディアを信じてないで、もっとみんな本質を見なよ! と言っているような気がしました。

気の許せる仲なら下ネタも普通ですから、そこも含めて描いていて素敵だなと感じました。

下ネタではないけど、表面の共産党支持者ってだけで判断して、実は親友もそうかもよって下りも本質見なよって話でしたよね。

レッテル貼りばかりしてないで、話してみようよ。タトゥーみたいに鉤十字は可愛いマスコットに変わるかもしれないよってことです。

『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』 シャーリーズ・セロンが最高!


出典:YouTube

兎にも角にもシャーリーズ・セロン!

普段からセロン姐さんと呼んでいるくらい、シャーリーズ・セロン=強くかっこいい女性だと思っています。

そんなセロン姐さんが、もちろん強くかっこよく美しいんですが。今回は非常にキュートだった!

水を吹き出して大笑いするシーンも素敵だし、映画観てニック・フューリーが倒れたことに驚くシーンも素敵。

フレッドの服借りてエミネムのTシャツ着てはしゃぎまくるシャーロットが可愛すぎました。

コミカルで可愛いシャーリーズ・セロン、最高すぎませんかね。

シャーリーズ・セロン沼にハマりそうな映画です。

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
thumbnail

最後に

時事ネタ満載なのも良かったです。ゲースロにMCU知ってると笑えますよね。

とくにメディア王ウェンブリーを演じているのがアンディ・サーキスで、フレッドの親友ランスが「ワカンダ フォーエバー」って叫ぶのもがっつりMCUネタ。最高です!

GANO

格差社会に寄生するものとは?



仕事依頼thumbnail

スポンサーリンク

関連記事

映画『プーと大人になった僕』 灰色になった人生に現れた真っ赤な風船。イマジナリーフレンドとしての側面とディズニー的お約束

映画『プーと大人になった僕』 灰色になった人生に現れた真っ赤な風船 どうも、GANO(@Past_

記事を読む

【ネタバレ有】『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』はジェダイの強さを再認識する映画だ!

【ネタバレ有】『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 どうも、GANO(@Past_Ora

記事を読む

映画『ゲティ家の身代金』 増えるほどに人を孤独にしていく金。群がるハエは私たち?

映画『ゲティ家の身代金』 増えるほどに人を孤独にしていく金 どうも、GANO(@Past_Oran

記事を読む

映画『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 名作のスピンオフ作品は期待値が高くなりすぎる?

映画『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 名作のスピンオフ作品は期待値が高くなりすぎる?

記事を読む

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は大人の女性のファンタジー。愛は水のように形を変えて寄り添う。

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』は大人の女性のファンタジー どうも、GANO(@Past_Ora

記事を読む

映画『バイス』 我々は釣られた魚。魚が釣れるから糸を引き続ける奴がいる。日本の話のようでクラクラする

映画『バイス』 我々は釣られた魚 どうも、GANO(@Past_Orange)です。 201

記事を読む

2018年7月に観た映画! 『デッドプール』 『トランスフォーマー』 『ルーシー』 『レイダース / 失われたアーク』 『ハドソン川の奇跡』 『ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックス』 『宇宙戦争』 『スパイダーマン ホームカミング』 『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』

2018年7月に観た映画! どうも、GANO(@Past_Orange)です。 7月は家で9

記事を読む

映画『グレイテスト・ショーマン』がテンポと引き換えに削ぎ落としたもの。果たしてP・T・バーナムはヒーローなのか。

『グレイテスト・ショーマン』がテンポと引き換えに削ぎ落としたもの どうも、GANO(@Past_O

記事を読む

映画『ジョーカー』 何も失うものがない「無敵の人」を生むのは社会である。今の日本に生きる私たちはアーサーとさして変わらない

映画『ジョーカー』 何も失うものがない「無敵の人」を生むのは社会である どうも、GANO(@Pas

記事を読む

映画『ボヘミアン・ラプソディ』 チャーミングであり続けることが成功の秘訣。フレディ・マーキュリーの歌が使われているよ

映画『ボヘミアン・ラプソディ』 チャーミングであり続けることが成功の秘訣 どうも、GANO(@Pa

記事を読む

  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
    詳しくはこちら
  • 仕事依頼
    thumbnail