映画『ライトハウス』 狂っていくのか狂っていたのか。おかしな状況に恐怖しながらも、やっぱり笑ってしまう!

公開日: : 映画

映画『ライトハウス』 狂っていくのか狂っていたのか。おかしな状況に恐怖しながらも、やっぱり笑ってしまう!

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

2021年7月9日に日本公開となった『ライトハウス』を観てきました!

白黒! ほぼ正方形の絵面!!

では、まず予告編を観ていきましょう!


【予告公開!】『ライトハウス』狂っているのは一体誰だ?【A24が贈る傑作スリラー】

閉塞感と孤独感で狂っていく感じですね

ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンの演技バトル映画とも言えますね

映画『ライトハウス』はこんな人にオススメ!

どんな人が『ライトハウス』を楽しめるか考えてみました

・夢か現実かわからない映像に心惹かれる人
・多少の不快な映像なら大丈夫だよという人
・限られた空間を演技力でグイグイ惹き込んでいく映画が好きな人

こんな感じ。

この映画は大衆向けじゃないです。大衆向けかどうかは時代によって違うんだろうけど、今の日本ではこの映画は大衆向けじゃないと思います。

夢か現実かわからないし、謎がとても多いし、その正解も説明してくれないし明確に映像に出ているわけではない。正解があるとも思えない映画。

それを楽しめる人ならどうぞ! なんでもかんでも説明してほしい、気持ちを読み解くのは苦手だ、答えは必ずあるはず。「で、結局どういうこと?」みたいに思っちゃう人は、楽しめません。嫌味っぽいかな?

続いて不快な映像OKな人。映像とか音で不快感を感じるものが多い映画かなと思います。嘔吐とか汚物とかキツイって人は向いてないかも。白黒なので多少大丈夫だと思いますが!

そんで演技力で突き進む映画が好きな人! これはもう演技のバトルですよ、ゴジラとキングコングですよ。すごすぎて私が白目

2人だけの舞台を眺めているような映画、過酷な環境で狂っていく演技がまあ恐ろしくも可笑しい。めっちゃいいのよ

ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!

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『ライトハウス』誰も見ていない状況で人はどう欲望をさらけ出すか


出典:YouTube

2人だけで灯台守をしなくてはいけない過酷な環境で、しかも相手とソリが合わなかったらと考えると、私も激しいストレスに襲われて気が狂ってしまうのかもしれません。

灯台は男根のメタファーとロバート・エガース監督は答えていますが、まさしく欲望が暴れ出した男の悲しい物語であると思います。

夢に現れ海に引きづりこむ人魚に恐怖しながらも、恐ろしい鳴き声で嘲笑う姿に怯え逃げながらも、性行為の妄想をするウィンズロー。

監視の目がある状況が普通じゃないですか。誰もそこにはいないけど、でも何かルールとマナーに沿って動いているのが人間だし、それが品格だと思います。

でも何もない灯台で、ムカつく上司だけがいて、激しい嵐で苛立つ4週間。ウィンズローの矛盾はわからなくもないですね。濁した、嘘、わかるよ。

その欲望はムカつく上司にだって向けられて、酒を飲みダンスしながら口づけようとしてしまう、次の瞬間には殴り合い。自制心など無用な状況で人はどこまで欲に塗れることができるのか。

極限状態で出てくる私たちの本性を、それがお前の本当の姿だよと言われると腹が立ってしまうほど、この作品では生々しく欲望を描いていると感じます。

ただ汚い! 私あんなところでトイレできないよー寝れないよー。人魚で妄想する前に逃げ出すわー。それが私の本性か?

『ライトハウス』上下関係は時間とともに解消……されない!


出典:YouTube

クソ上司(マジにクソをするので)っぷりが最高なウィレム・デフォーのウェイク、ウィンズローを犬呼ばわりして奴隷ばりにこき使います。

そんで自分は灯台の怪しく美しい灯りに魅了され酒飲んでるんですよ、ハラタツでしょー

そんな上司にムカつきながらも、せっせとお仕事をこなすウィンズロー。きっとこの人は良い上司に……ならない!

非常に奇妙で恐ろしくも面白いと感じたのは、ウェイクが話す前の灯台守の話と、ウィンズローが話す木こり時代の上司、そしてこれから2人に起こる悲劇。

それがどれも同じのように感じる。このウェイクとウィンズロー、同一人物? 元ネタの1つとなった1801年ウェールズの事件も2人の灯台守の名前はトーマスでしたが、ウィンズローの本名もトーマス。

強烈なパワハラを食らった若手は誰かの上司になったとき、反面教師にするのではなく、自分も耐えたのだからお前も耐えろと同じように部下に高圧的な態度を取るような気がします。

嫌な連鎖が生まれていて、だからこの映画は永遠と繰り返される悪夢のようだと感じました。

最後にウィンズローは海鳥にパクパクされちゃいますが、海鳥となって灯台に住み着き、やがて訪れるウェイク的ポジションに乗り移りパワハラしていくのでしょう。

こうも監視の目がない状況で、上下関係を作っちゃうところが小物感あってムカつくんだけど笑えます。人間ってちっぽけだな!

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『ライトハウス』絵面が強くて怖いのに笑える


出典:YouTube

もうウィレム・デフォーもロバート・パティンソンも絵面が強すぎて強すぎて。演技のバトルがすぎて恐ろしいんだけど笑ってしまうんです。

ウィレム・デフォーの放屁にブチ切れるロバート・パティンソン、面白すぎるでしょ。そりゃムカつくよね、なんで己の糞尿を顔面に浴びなあかんねん。ハラタツよな

俺はステーキが食いてーんだよ! に対してのお前は俺のロブスターを気に入っていたはずだ、好きだと言えと悲しむような顔で訴えるデフォーがもう可笑しくて。

そんで呪いの呪文を唱えだすわけでしょ。怖いよ。怖いけど、ロブスターを好きだって言ってくれなかったから呪うわけでしょ、爆笑だよ

1人で逃げようと小舟を出すロバート・パティンソンを追っかけ、私を置いていくなと船を壊すウィレム・デフォー。

やっていることは『シャイニング』なんだけど、結局お酒飲んでダメになっちゃった『ドクター・スリープ』みたいな

当事者だと怖いんだけど一歩引いてみるとコメディになってしまう。放屁と糞尿と嘔吐と出血に耐えられるならオススメのホラーコメディですよ、字面だけだと辛いなこれ

↓GANOが作った作曲ツールです!↓
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最後に

ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンの演技バトルが楽しい作品でした。

本当に嵐に襲われて撮影したらしく、当の本人たちはマジにイライラしてたらしく、そこは可哀想だなと思いつつ、そのエピソードも愛おしくなってしまいます。

このような作品をもっと劇場で観たい!

GANO

ストレス発散したくなるよね



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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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