映画『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』トム・クルーズはほぼジャッキー・チェン。アクションを存分に楽しもう
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最終更新日:2019/01/20
映画
映画『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』トム・クルーズはほぼジャッキー・チェン
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2018年8月3日に日本でも公開となった『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』を観てきました!
大人気シリーズの第6弾ですね!
では、まず予告編を観ていきましょう!
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』本予告
どんどんパワーアップしている感じが伝わってきますね!
全作からわずか3年という部分も嬉しいところです。
『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』はこんな人にオススメ!
どんな人が『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』を楽しめるか考えてみました。
・ド派手なアクションを楽しみたい人
・ジャッキー・チェン映画が好きな人
・M:Iシリーズが大好きな人
こんな感じ。
まず何と言ってもド派手なアクション! 脚本を書き終わる前に撮影がスタートしたということからも分かる通り、話の辻褄よりもアクションを優先しています。アクション重視なんですね。
そしてジャッキー・チェン映画好きの人。これは脚本完成前に撮り始めることも共通していますが、香港でのジャッキー・チェン映画のようなアクションが楽しめちゃいます。
最後に当たり前ながらシリーズが大好きな人。全作観てるとより楽しめる、ファンサービスたっぷりな内容となっています。
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
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『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』 のアクションさえ良ければすべて良し感
先ほども述べたように、本作は脚本が書き上がる前に撮影が開始されています。
脚本がほぼない状態でスタートしたんですね、じゃあ何を撮るの?
もちろん、ド派手なアクションです。アクション先行型の撮影方法を採用しているんですね!
こんなアクションシーンを入れたいよね、よし撮ろう! となり、撮ったけどどうやって話をつなげる? とやるわけです。
なのでどう話を捻じ曲げても使いようのないアクションシーンが生まれてしまったりもするんですね。
そんなシーンも、なるべく無駄にせず予告にだけ使ってたりします。
例えばこのシーン。パーティ会場で宙吊りになっていますが、本編ではまったくありません!
ヘリでトラックに突っ込むシーンもありません。突っ込む理由探すの大変ですよねこれ。
その他予告にあって本編にないシーン多数。ガンガン撮って話に合わなきゃ捨てちゃう感じ、金かかってていいな。
『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』のこのシーンいる?
アクション先行型ですから、話に辻褄合わせが大変です。なので「このシーンいる?」が結構あります。
冒頭でプルトニウムを手に入れ損ねる(ここ結構間抜けっぽくて笑った)シーン後、軍施設内を猛スピードで車を走らせ登場するイーサンなんですが、何かもう次のアクションか! と思いきや、ハンリー長官に会うだけ。
その後スローン長官が飛行機離陸を止めさせるのですが、すぐまた飛ばさすんですよね。ここら辺の流れ、全然話関係なくて笑いました。
またその飛行機から高度7000mからのスカイダイビングするんですけど、たどり着く先がパーティ会場。スカイダイビングする必要あった?
いやいや、めっちゃ急いでてもっとも早いのがスカイダイビングだったのかもと自分を騙そうと思いましたが、イーサンが「雷雲だからもうちょっと待とう」的なこと言うんですよね。
じゃあ時間あるじゃん! 謎のダイブシーン。けどハラハラしたのでOKです。最高です。
アクションではないですが、イーサンの背中をイルサが追って並木道で会話するシーン。
イーサンはイルサをくらますように歩いていきますが、なぜか並木道で待っていて、かつイーサンがイルサに話がある感じで、最後はイルサが「もう行くわね」的な終わり方。
このシーンいる?? と思っちゃいますけども、美しいんで全然OK。めっちゃ美しいもん、OKだよクリストファー・マッカリー監督。
『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』での格闘シーンが熱い!
前作『ローグ・ネイション』から引き続き登場したイルサ、そして本作でイーサンのライバルとして登場し黒幕となったウォーカー。
主人公イーサンの決死のアクションもさることながら、この2人のアクションもかなり痺れました。
スーパーマン役として知られるヘンリー・カヴィルが演じるウォーカーは、初対面のベンジーに「大型車に乗れよ」と言われるほど大柄。
なので見た目同様に重量級の格闘シーンを観せてくれました!
パーティ会場での格闘シーンは完璧! 予告でも観れますウォーカーのパンチは重い重い。かつプロレスラーのような投げもパワー系で非常にダイナミック!
イーサンのポジションではできないアクションを楽しませてくれましたね。
そして前作同様イルサは素早い動きで行う関節技! シュルシュルっと首に足を巻きつけ倒す様は総合格闘技のようですね。
イルサもウォーカー、イーサンとライバルのような立ち位置。ヒロインとして守られる女性という描かれ方をされていないところも好感触です。女性が弱いなんてことはないですからね。
パワー系のウォーカーとスピード系のイルサ、どちらもカッコよくて惚れます!
『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』でシリーズを振り返る
過去6作品への愛も忘れていない本作。このシーンはどこどこの引用だ! なんて劇場で叫びたくなるシーン満載でしたね〜。ファンサービスたっぷりですありがとう。
『M:I』を感じされるシーンは何と言ってもヘリ乗り込みですね! 本作の見せ場(ずっと見せ場だが)で1作目で印象的だったヘリを使うのは熱い。
ただし今回はガチで飛んでるヘリに乗り込んでいるし、操縦もしちゃってるし、ヘリに突っ込んでもいる。完全にやりすぎであり最高です。
『M:I-Ⅱ』を感じるシーンはバイクアクションですね。パリでのバイク疾走シーンは手に汗握りました! どんだけバンバン車潰すんだよって感じ。
そしてロッククライミング! 本作はアクション先行型で「このシーンいる?」がたんまりでしたが、こう振り返っているとロッククライミングは『M:I-Ⅱ』の方が意味わからなかったですね。
というか車でダンスするシーンとか、ジョン・ウー監督おなじみハトバタバタバタ! とか。あれもアクション先行型でしたね。
『M:I-Ⅲ』を感じるシーンは意味なしスカイダイビングからのガラス天井ツルツルシーンですかね。あと骨折大ジャンプも『M:I-Ⅲ』からかな!
そして奥さん再登場も嬉しかったポイントです。ちょこっと出るだけかなと思ってましたが後半ガッツリ出てくれましたね。再婚してたんか、なんか切ない。
『M:I ゴースト・プロトコル』を感じるシーンは、というよりこれは設定ですね。なんか世界を終わらそうとしてるやつおる、止めろ! な設定。
「ミッション、コンプリーート!!!」と叫びながら止めようとしてまだ止まんね〜みたいなコミカルさがあった4作目と違い、今回はマジに止められなかったのかと思いましたよ。口にくわえてた良かった良かった。
『M:I ローグ・ネイション』は監督も同じですしキャストもほぼ同じなので引用というほどではないですね。
今回はルーサーとベンジーが「俺らイーサンに愛されちゃってるから君は手を引いてくれ(意訳)」とイルサに言って「私も愛されるわ(意訳)」と答えるシーン(意訳)が最高でしたね。
ここにブラントも加わってほしかった! そしてハンリー長官なんで死んだんや!!! 辛すぎる、、、
『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』 にクリストファー・ノーランを感じる
本作を観て1番に思い出した映画はクリストファー・ノーラン監督作品『ダークナイト』です。
パリでのカーチェイスシーンはレーンが乗る護送車を襲撃するところから始まります。
これはジョーカーがハービーデントを襲うシーンを感じさせました。『ダークナイト』では警備につくSWATを、『フォールアウト』では護送車を川に落としています。
かつカーチェイスを車の背後低い位置から追うカットや、イーサンが乗るバイクを背後、正面と低い位置から追いかけるカットは『ダークナイト』っぽい。
そして終盤のウォーカーとの戦いでは、ヘリの燃料が漏れてウォーカーの顔右半分を爛れさせています。
『ダークナイト』ではハービーデントが爆発によって顔左半分を爛れさせ、悪役トゥーフェイスになっていました。リンクしてしまうんですよね。
落ちるヘリの中からロープにつかまって脱出するシーンは、どことなく『ダークナイト ライジング』の序盤シーンを思い出させます。
『ダークナイト ライジング』では飛行機を、『フォールアウト』ではヘリ2機を落としてます。どちらもガチでやってるのがやばいですよね。
そして、護送車が川に落ちレーンが溺れそうになるカット
これは『ダンケルク』を思い出しませんか? 水面ではなく車内の角度に合わせたカット、水が壁のように迫ってくる撮り方はめちゃめちゃ怖い。最高。
映像だけでなく音楽も『ダークナイト』、というよりハンス・ジマーっぽい印象を受けました。
いつもの明るくハチャメチャなど派手アクションにぴったりの音楽もあるんですが、ちょこちょこ怪しく鬼気迫る音楽がなるんです。
誰が劇伴を担当しているのかと言いますと、ハンス・ジマーと多く仕事をしている(弟子的立ち位置?)ローン・バルフ。
疾走感と何か良からぬことが起こりそうな音楽は『インセプション』を思い出させましたね。
リアリティを追求する映画人たちに涙ちょちょぎれです。
最後に
リアリティを追求するアクション、という部分。そして自ら体を張ってスタントをこなす部分。
この2点からつながるのはアクションスター、ジャッキー・チェンですね。
どの映画のどのシーンってことではなくて、香港でのジャッキー・チェン映画を彷彿させる作品でした。
『M:I』シリーズは、最後にNG集を流すべき!
GANO
悪いハン・ソロが観たかった
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