Vol.43 可愛いあの娘を僕のものにしたい。だって可愛いからね!『Make Her Mine / Hipster Image』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

Make Her Mine / Hipster Image

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

街中で可愛い人を目で追ってしまうのが男の性、かっこいい人を目で追ってしまうのが女の性。目で追うだけじゃなくて、もっとしたいことがあるんじゃないですか??


Make Her Mine / Hipster Image

1964年の曲ですね!イギリスのモッズ・バンド、Hipster Imageの有名曲ですが、当時はあまりヒットしなかったようです。このMake Her Mineを収録したシングルEPのみ発売され、その後もアルバムなど出していません。1発屋とも言えないような存在ですが、なぜか今は人気の1曲。映画『スウィングガールズ』でもスーパー前で演奏されていますね、それ以降吹奏楽でもよく使われているそうです。

この楽曲、いわゆるレア・グルーヴと言われるものなんですね。90年代に発掘され再評価を受けヒットしたものでして、クラブジャズとして扱われています。後に評価されるってことは、発売当時の時代にそぐわなかっただけなので、タイミングって大事だなってことですね。Hipster Imageの人たちも『今さらかよ!』って思ってるでしょう

さて、気だるい感じがなんともかっこいいこの曲、どのような内容なのでしょうか?

スポンサーリンク

歌詞について

タイトルは『彼女を僕のものにする』ですね。気だるさとタイトルだけですべてを語ってしまっています。

There’s a girl
Seen her walkin’ down the street
Many times
and man, she looks so fine

冒頭部分で情景が浮かびますね。坂道を下る可愛い女の子に見惚れるちょっとチャラそうな男。モッズコートでも着て壁に寄りかかって見ているのでしょう、そんな人には引っかかりませんよまったく。

Gotta make her mine
Never felt like this before
Always standin’ by my door
To see her passin’ by

おっと、壁じゃなくてドアだったのか。失礼いたしました。...いやドアの方がダメだろ!開けれないだろ!!まぁでも自分ちのドアならいいのか。家族がいないなら。でも案外こういった人って家族と一緒に住んでそうですよね。働いてなさそうというか、ちょっと働いても遊びで使っちゃうから生活は家族に委ねるみたいな。

She came by
And I talked to her today
It’s all right
And we’re gonna meet tonight
Love this girl
And I want to be with her
All the time
So I gotta make her mine

女の子引っかかってますね。というかいつも見ている奴がいるからって寄っていってますね。なんだ、お互いにそういった感じだったのか、類は友を呼ぶですね。『Love This Girl』がなんともアホっぽくて良い味出してます。

というか、どんな女の子なんだよ!ってなっちゃいますが、こんな人かも。


うん、これなら納得かも。

このチャラさとスカした感じがかっこいい曲になっています。歌詞を見ると学校の吹奏楽でやるような曲ではないのですが、かっこよければすべてよし!って感じでしょうか。僕もこんなのやりたかったなぁ

スポンサーリンク

コード進行について

今回はヴァース部分を選んでみました。

譜面で
Mhm1
*7小節目のEmのコードトーンのBにナチュラルが付いていません。実際には付きますので、お詫び申し上げます。

キーエディターで
Mhm2

この進行でかっこいい部分は、B♭→A♭→Gと平行下降するところでしょう!A♭もGもダイアトニックコードではなく、その後もDmに行くためのトゥーファイブでしれっとDmに戻ってきます。

この成り行きで平行下降してきたし、トゥーファイブで帰ってこれそうだからやっちぇ〜!あ、Dmに戻ってきたね。ハハ。みたいなスカしたオシャレな部分が歌詞と沿っていて絶妙にかっこいいです。

しれっと循環するコード進行ってオシャレでかっこいいですよね、ぜひ使ってみましょう。

最後に

気だるさ満点の楽曲を紹介しました。生演奏ならではといった感じで、打ち込みで気だるさを表現するのはなかなか大変そうですね。音質の悪さも渋く聴こえてしまうほどにかっこよくできています。

たまにはオートクオンタイズを外してみてはどうでしょうか?面白いグルーヴが生まれるかも?

GANO
ナンパな曲はカッコ良いですよ




仕事依頼thumbnail

スポンサーリンク

関連記事

Vol.18 分数コードとベースラインで1つのコード進行を引き延ばしている曲。『I Won’t Let You Down / OK Go』

I Won't Let You Down / OK Go どうも、GANO(@Past_Orang

記事を読む

Vol.29 嘘もホントも酸いも甘いも、すべて僕のことなんだ。優しく寄り添って歌う『フィルム / 星野源』

フィルム/星野源 どうも、GANO(@Past_Orange)です。 4月より星野源の所属事

記事を読む

Vol.108 宇宙に放り出された宇宙飛行士の、恋人への想い。『See You Again / GANO』

See You Again / GANO どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.45 たとえ君が何者だろうと、愛しさに変わりはないよ『Some Day / We’ll Make It Right』

Some Day / We'll Make It Right どうも、GANO(@Past_Ora

記事を読む

Vol.115 ベースを動かすだけでドラマチックなコード進行ができているハウスミュージック。『Crazy Talk / Space Cowboy』

Crazy Talk / Space Cowboy どうも、GANO(@Past_Orange)で

記事を読む

Vol.127 ♭9や♭13が半音でぶつかり不穏な空気を演出する繊細な1曲。『Dream On / Aerosmith』

Dream On / Aerosmith どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.50 ディスコを今風ポップにアレンジ!『Wrapped Up feat. Travie McCoy / Olly Murs』

Wrapped Up / Olly Murs どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.34 なんだか最近暑くなってきたから、これ聴いて涼しくなろうぜ『Eple / Röyksopp』

Eple / Röyksopp どうも、GANO(@Past_Orange)です。 僕は冬よ

記事を読む

Vol.114 短3度上のキーへ行ったり来たりして違和感なく場面変化を与える曲。『On My Way / Giovanca』

On My Way / Giovanca どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

Vol.11 流れるようなベースラインが明るさと怪しさを共存させる。『D.A.N.C.E. / Justice』

D.A.N.C.E. / Justice どうも、GANO(@Past_Orange)です。

記事を読む

  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
    詳しくはこちら
  • 仕事依頼
    thumbnail