Vol.39 呑気な日々を送れるのは、戦いが終わったからなんだ。『Saturday in the park / Chicago』

公開日: : 最終更新日:2018/07/23 ANALYZE ,

Saturday in the park / Chicago

どうも、GANO(@Past_Orange)です。

家の近くには大きめの公園があります。休日にもなると子供達が縄跳びをしたりボール遊びをしたり、日陰でレジャーシートを弾いて眺めている親たちがいたり。とってもスローでのどかな風景を目にします。

ある公園の、ある土曜日。


Chicagoはアメリカのホーンセクションが目立つバンドです。なんとなく聴いたことがある曲、フレーズだと思います。ゆったりとして公園で聴きたい曲ですね。

さて、どんな曲なのでしょうか?

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歌詞について

イントロ、そして繰り返されるサビが印象的です!!

Saturday in the park
I think it was the Fourth of July

7月4日とはアメリカの独立記念日のことです。そんな日に、呑気にベンチに座ってる。

People dancing, people laughing
A man selling ice cream, singing Italian songs

Slow motion riders fly the colors of the day
A bronze man still can tell stories his own way
Listen children, all is not lost,
All is not lost, oh no, no,

幸せな日々が流れる公園。銅像は初代大統領ジョージ・ワシントンのことですね。全てを失ったわけではないということは、失ったものが少なからずあったということ。

Funny days in the park
Every day’s the Fourth of July

People reaching, people touching
A real celebration
Waiting for us all
If we want it, really want it

And I’ve been waiting such a long time
For the day

記念日じゃなかろうとも、人々は手を取り合って笑いあう。そんな日々があることに感謝するような歌詞になっています。反戦ソングとなっているわけですね。

戦争で多くを失ったけど、今は幸せに生きている。また失う日々が来ないように、手をとり合おう。そんなメッセージを感じます。

 

独立記念日の1776年7月4日は、実はアメリカはまだ独立していません。当時はまだまだイギリスからの植民地支配を受けていて、士気を上げるために独立するぞ!と宣言を行ったのがこの日なんだとか。実際にアメリカが独立できたのは7年後の1783年、そこから憲法ができジョージ・ワシントンが大統領就任するのが1789年なので、しっかり国として成り立ったのは記念日から13年後。

なので、独立記念日はそこまで重要視されてないこともあり、呑気に公園のベンチに座っている人もいるとかいないとか。花火とBBQはやるらしいよ

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コード進行について

やはりサビのコード進行ですね。

譜面で
saturday

キーエディターで
saturday1

CメジャーのⅥ→Ⅱ→Ⅴ→Ⅰになっていて、ⅡがⅤに行くためのセカンダリードミナントであったり、Ⅴが分数コードになっていたりと複雑になってるように文字にすると思えちゃうんだけど、弾いてみると結構あるあるなコード進行かと感じます。

このコード進行のいいところは、トップノートがミーレーレレーってずっと鳴るところ。内声でソーソ♭ーファーミーと半音で下降していくところ。この2つがとっても美しいです。半拍食ってコードが入るところも好きです。

 

何の癖もないよくある循環コードであるだけに、『幸せが当たり前なるこんな日々』を待ち望んでいたと歌うこの歌詞にマッチしてるのかもしれません。

最後に

YUKIのメランコリニスタもこの曲をモチーフにイントロを作ってます。キーは違うけど


あと、サビを繰り返し聴きたい人にはこちらもオススメ!

Fafa Monteco – Saturday

ハウスなら何回繰り返しても許させる!

定番のコード進行で作曲してみてはどうでしょうか?

GANO

こっちもホーンアレンジがかっこいいよ!



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  • gano1
    作詞曲家・DTMer・WEBライター。DTMを中心に歌モノ・BGMを制作しています。シティポップ系やブレイクビーツなどを好んでます。
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