『美女と野獣』はテンポ良し、映像良し。狭いコミュニティでの孤独に悩むなと言われたような映画
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最終更新日:2019/01/20
映画
『美女と野獣』はテンポ良し、映像良し
どうも、GANO(@Past_Orange)です。
2017年4月21日に日本でも公開となった『美女と野獣』を観てきました!
1991年にディズニーがアニメ映画化した『美女と野獣』の、ディズニーによるセルフ実写リメイク版となっています。
アニメ映画版を曲げずに、新たな要素を加えたものと言われていますね。
では、まず予告編を観ていきましょう!
「美女と野獣」日本版本予告
アニメ映画版が超有名なので、予告を観ただけで物語の流れがわかってしまうほどに、まんまですよね。
予告を観ての感想は、映像美しい! アニメの質感を実写で表現している? って感じでした。
『美女と野獣』はこんな人にオススメ!
どんな人が『美女と野獣』を楽しめるか考えてみました。
・ディズニーアニメが大好きな人
・子供を連れて映画館へ行きたい人
・孤独や疎外感を感じている人、感じていた人
こんな感じ。
アニメが好きな人のに、なぜ実写がオススメなの? って思いますでしょ。僕的には実写版『美女と野獣』は、アニメ版を観ているような感覚でしたよ。
何を言ってるかわからんという方、ぜひ劇場へ。
そして子供連れでもOK。最近のアニメを実写映画化は「リアリティの追求」と「人間の本質とは?」みたいなのがテーマに置かれてて、やや暗めな内容になりがちなのですが(僕は大好きですが)、なんども言うようにアニメ版をまんま実写にした形ですので、お子さんと一緒に楽しめます。
子供は目をキラキラ、大人はウルウルみたいな。内容知ってても僕は号泣でした。
そしてそして、今孤独を感じている人。ぜひ観て欲しい。綺麗〜! ハッピー!! なだけではない、ちゃんとしたメッセージもある映画となっています。
ではネタバレを含んだ感想を載せていきますね!
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『美女と野獣』は実写なのにほぼアニメ
『美女と野獣』は実写なのですが、もうね、アニメですよこれは。
実写化しちゃうとアニメとかけ離れちゃって観てらんない〜、なんてことは起こりません!
現実で野獣のような、怪物のような見た目のキャラクターがいたら見慣れてないので浮いちゃいますよね。
あとは動き喋る家具たち。現実離れした存在は実写映画になると浮いて見えてしまうのが今までの映画でした。
その違和感というものが、『美女と野獣』にはまったくありません!
2次元的キャラがしっかりと馴染むように、映像処理がされています。だから実写映画なんだけど、アニメを観ているような気分になっちゃうんです。
ディズニーアニメで行われてきたカットが、実写でもしっかり表現されています。こればっかりは、さすがディズニーとしか言えませんね。
だからアニメファンにもオススメ。アラジンのジーニーは難しいけど、野獣はもう実写でも違和感ないですよ。
子供も飽きずに楽しめる
やはりここも、ディズニー。子供が映画を飽きずに観続けられるよう、テンポよく作られています。
楽しい歌!→美しい映像!→話が進む!→楽しい歌!!→美しい映像!!→話が進む!!
といった具合に、考え込む時間なしに情報を出してくれます。とっても分かりやすい、ディズニーらしい映画となっています。
僕が子供だったら、見終わった瞬間から黄色いもの探してフリフリしちゃうね、魅了される。
『美女と野獣』は孤独や疎外感を感じた時に観たい
映像が美しいよ〜、テンポがよくてわかりやすくて子供でもしっかり入り込めるよ〜。
え、ってことは内容が薄い感じ? なんて思って観に行かない方もいるかと思います。
確かに考察するほどの深みはないのかもしれませんが、子供に限らず大人の心にも響く、1つのテーマがあります。
それは孤独や疎外感と向き合うこと。野獣が真実の愛を見つけるだけのラブロマンスでは終わらないんですよ?
野獣は容姿に悩み心を閉ざす
見た目の美しさにだけこだわっていたため、魔女に醜い獣の姿にされてしまい、村(城下町)の人々の記憶からも消され、孤独で仕方がない野獣。
鏡に向かって笑ってみては、その酷さに落ち込んだり。一生懸命風呂で体を洗うシーンもあるので、きっと獣臭いのでしょう。
完全に心を閉ざした野獣が、真実の愛に触れて心を開き善人とかしていく。
心が綺麗なら、見た目は関係ないんだよ。これが分かりやすいメッセージその1です。
ベルは変わり者と呼ばれ疎外感を感じている
野獣の問題解決映画ってだけではありません。ベルも孤独に悩んでいる。
小さな村で生きるベルは、読書が大好きな女の子。え〜普通じゃないと思うんだけど、どうやら女性は教養などつけずに家事をするものというのが、この村の常識のようです。
だからベルは変わり者扱いされ、誰とも話が合わず人知れず疎外感を感じています。
そんな彼女が、教養あふれる野獣と出会い、自分の居場所を見つける。
今の環境に馴染めないのなら、思い切って外に飛び出してみよう! これが分かりやすいメッセージその2です。
ほんの少しだけ行動すれば良い
野獣とベルの、孤独感や疎外感からの解放が大きなテーマになっているわけですね。
真実の愛を見つけよ! 行動を起こせ!! がメッセージ? まじか、プレッシャー。
いいえ、違います。確かに間違いではないですが、僕はこれがメインメッセージだとは思っていません。
小さく変わるだけで、見え方は大きく変わる
これが本作のメインメッセージだと僕は感じました。
だってね、ベルは外の世界に出た! みたいな話の流れになってますが、実際村から城までしか移動してないんですよ。全然移動してない。
ほんのちょっとだけ環境を変えれば、ちょっとだけ行動を起こせば、世界はガラッと変わる。ちょっとでいいんだよ、というメッセージが込められています。
だからプレッシャーを感じずに、ちょっとだけ動いて欲しい。
今の環境に不満を感じている方にオススメしたい作品となっています。
『美女と野獣』のここに泣いた!
ベルに料理を振る舞うシーン
ルミエールたちがベルを食事でもてなすシーン。
おぉ、美しい……。全然ご飯食べさせてくれない……。
って涙がドン! 映像の美しさに涙が溢れ出てきました。
ベルと野獣が踊る名シーン
言わずもがな、名シーンです。
『美女と野獣』イコールこのダンスシーンってぐらい、有名ですよね。
2人が見つめあってクルクル回れば回るほど涙が溢れてきました。美しい映像と音楽で涙が出る……。
バラが散って家具たちがガチ家具になるシーン
いやね、知ってるんですよ? 野獣も家具たちも元どおりになるって。知ってるよそんなことは!
ですがね、野獣がガストンに打たれて息絶えるところから、バラも散っちゃってね。
チェンバロのカデンツァと衣装だんすのマダム・ド・ガルドローブが、出会えてよかったよと言い合いながら固まっていく。
ポット夫人が息子のチップを探しながら意識を失っていく。
燭台のルミエールと置き時計のコグスワースが、互いに一緒に働けてよかったと感謝しながら固まっていく。
もうここで号泣! 呪いにかかってからこの時が来ることをみんな覚悟していたんでしょうね、焦ったりせず(ポット夫人は最後の時を子供と過ごしたかったのでしょう、親心が見えて号泣)、運命を受け入れている感じにもうボロボロと。
ストーリー知ってても泣けちゃう。
『美女と野獣』のガストン、憎めない……
悪役として立ち回るガストン、悪役なんですが、憎めない……。
なんせ力任せなだけのアホなんですよね。確かにベルの父親のモーリスを見殺しにしようとしたところは悪い感じが出てますが、そこ以外はそんな悪いことしてないんですよね。いやまぁ悪いんだけど。
ル・フウとのやり取りはいつも爆笑。怒りを「未亡人」という響きで抑えるところなんて最高です。愛すべきアホです。ナイスキャラ。
最後に
美しい映像と、分かりやすいテーマと、音楽に涙する映画だろうなと思って観に行ったら、そのまんまの映画でした。
そのまんまで良いんですよこういうやつは。
ディズニーランドの新エリア、美女と野獣エリアの完成が待ち遠しい日々です。
GANO
こっちも結構分かりやすい内容ですよ!
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